少し前に砥石城の出丸跡を紹介した際に、目印として笠松神社を紹介しました。
看板の左下に名前の見える笠松宮がそれです。
山の中にありますが、ややガチな登山道である砥石城と比べると傾斜や道の状態がそれほど悪くない場所にあるので比較的行きやすい場所です。
出丸へ登っていく斜面をそのまま通過すると鳥居が見えてきます。
看板には笠松明現宮とあります。
神仏習合の時代が遭ったことを思わせますが、境内を見た限り現在は普通の神社のようです。
神社の由緒について詳しいことは伝わっていないようですが、創建は1400年頃だったようです。
立派な門があるので、厚い信仰を集めていた事がわかります。
手水も非常に立派なものが設置されています。
ただし水道は引っ張られていないので、中に残っていた水では手や口をすすぐのはお勧めできません。
こちらが本殿です。
日本の松が御神木でしょうか、
現在でもよく手入れされていて、まっすぐ伸びる様子がカッコいいです。
弊殿と本殿。
拝殿はこじんまりした印象でしたが、拝殿の部分はしっかり造られています。
本殿も大きく立派なものです。
他の神社ならここまでを見てみると山中にある割に立派な神社でした!と締めるところですが、笠松神社にはお知らせしておくべき事があります。
拝殿の隙間から暗い場所を写しているので手ブレはご了承下さい。
実は笠松神社の社殿はかなり傷みが進んでいます。
既に天井が落ちて日が差し込んでいます。
雨が落ちる先にはブルーシートも敷いてありますが、日の差し込み方から察するにこれで水が拝殿を痛めるのを防ぐ事は期待できそうにありません。
見た感じでは建物を直すのは難しそうです。
しかし氏子地域の家の数を見て、建て替えの予算の捻出も容易では無いように思えます。
もしかするとこのまま建物が倒壊して、神社としての役割を終えてしまうのかも知れません。