少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
谷川岳は怪談の宝庫(群馬県、新潟県)
谷川岳の怪談です。
新潟と群馬の県境に位置する谷川岳は死亡者数でギネスのワースト記録を保持しています。
標高自体は目立って高くないものの、地形や天候の変わりやすさが事故の引き金になっているそうです。
wikipediaにはザイルで宙吊りになった登山者の遺体を銃撃でザイルを切断したという「谷川岳宙吊り遺体収容」というページがあります。
遺体の回収も困難な場所だった為にそうせざるを得なかったという事で、谷川岳の厳しさがよく伝わってきます。
※リンク先には遠くからの撮影ですが、ご遺体の写真があります。苦手な方はご注意ください。
この山では人魂がよく目撃されるのだとか。
著者にこのエピソードを紹介した人は、「ぜひ、谷川岳に行き、肩の小屋のご主人や、土合の小屋の中島さんから、ぞっとするような山の怪の実話を聞いてご覧なさい」と勧められています。
…山に行ったら登山を楽しみましょうよ(笑)
八ヶ岳の下半身だけの幽霊(長野県、山梨県)
1970年代前半の八ヶ岳のある山小屋での出来事です。
山小屋では謎の足音が聞かれるようになっていた。
人によっては白っぽい影を見たとも証言しています。
この山小屋の主人は上半身のない幽霊を目撃しています。
そしてそれから少しして、八ヶ岳で滑落死した女性の遺体が見つかりました。
名古屋のOLでしたが、滑落の際に岩に激突した為に上半身は失われていました。
足音は上半身を探している幽霊だったのかも知れませんね。
登山者の足首をつかむ白い手(神奈川県)
著者の主催するお化けの会の会員の娘の体験談です。
丹沢山系を散策している途中で、石のような物に躓いて点灯してしまいました。
よく見ると躓いたのは石ではなく、草むらから突き出した人の手だったそうです。
娘は慌てて手を振りほどいて逃げ出したのだそうです。
その後、グループに合流した彼女は審議を確かめるために手を探しに戻りましたが、見つけられなかったそうです。
実は本当に人の手だったという可能性はないのでしょうか。
登山をしていると茂みと思った場所が、実はなにもない崖のような場所だったり、空洞化していて滑り落ちそうになったりという経験は少なからずあると思います。
そんな状況から命からがら手を伸ばして、近くを通りすがった人を掴んだら蹴散らされた、と。その後、自力で助かった手の主は怒り心頭で立ち去った…。
そんな真相もありそうな気がしました。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
山の怪談というのは場所は変われど、同じような内容を見聞きします。
しかし次回は連合赤軍に関する怪談が2つあるので、少し雰囲気が違うかも知れません。
また数日の内に紹介しようと思います。
この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。