私は岡山市のお店で一つ悔やんでいる話題があります。
表町のオランダ通りにかつて「地球防衛軍」という喫茶店がありました。膨大な漫画を揃えるなどオタク文化に強い事で人気でした。

この建物の四階に入居していました。

私は余り漫画を読みません。
なのですごく漫画があって…という点に興味が抱けず、結局行かないままで2002年に閉店してしまいました。閉店後に元常連客だった人たちから非常に面白いお店だという評判を聞いてしまったのです。

お店には膨大な漫画があり、それを切り盛りするマスターは1人。
基本的にセルフサービスで、時には客がマスターの留守を守るような事もあったそうです。
実にアットホームで面白そうではないですか!

それ以降、行けばよかったと思いつつ、もう20年になります。
一念発起して地球防衛軍について調べてみました。

幸いなことにマスターが書いていたブログが残っているので、それを参考にさせていただきます。
地球防衛軍というカフェは当初は「荒川」さんという方が始められたそうです。その期間が約4か月で、早々に撤退を決められた跡を継いで営業を始めたのが閉店まで勤め上げたマスターです。元々は伊福町にあり、後に移転して閉店まで表町の上記の場所で営業しました。

閉店を発表したのは2002年3月1日。
突然さよなら」という記事で2002年3月25日の閉店が告げられます。

かなり急な発表だったようですが、リンク先の記事を読んで頂ければわかる通り1年来悩んだ末の決断だったようです。
閉店理由は「不景気に負けた」とあります。

マスターは地球防衛軍を閉めた後で奈良県に帰郷し、そこで漫画喫茶を始めます。その頃の記事で地球防衛軍との単価の違いについて触れています。
地球防衛軍は膨大な漫画の蔵書を有していましたが、営業形態としてはただの喫茶店で漫画喫茶ではありません。

喫茶店はドリンクであれ、食事であれ、注文が終われば追加注文をしない限り料金は一定です。
それに対して時間で料金が決まる漫画喫茶では、何時間も過ごす客もおり、それに伴って料金も上がっていきます。
大量の漫画やアットホームな雰囲気という地球防衛軍の強みが、逆に収益を産まない回転の悪さにつながっていたのかもしれません。

また、他の常連客がブログに書いた記事には異なる理由も挙げられています。

マスターのブログにある「時代を読み切れなかった」というのはこの事を指していたのでしょう。
言われてみれば携帯電話が普及し始めた頃と、昔ながらの喫茶店が減った時期は重複するようにも思います。それが人の多い岡山市街地であれば影響は特に大きかったはずです。

ところで、マスターが始めた漫画喫茶は現在も営業中です。
奈良県なので私のブログを読む方が訪れる機会は少ないかも知れませんが、リンクを貼っておきます。

まんがの虫

という事で今回は岡山市の伝説的な喫茶店、地球防衛軍について紹介しました。
冒頭に述べたように未訪問のお店なので文字ばかりの記事になりますが、お付き合いいただきありがとうございました。




こちらもお勧め  【怒りの反論】三井生協和田店の投書を読んでみたよ!