岡山市南区阿津から小串へ移動していると、ちょうど小串に入った辺りで像があるのに気づきました。
方向からすると写真の正面側が阿津方面、手前側が小串です。
像の台座部分には「富士川 漻」という名前が書かれています。
不勉強なもので存じ上げない方だったので、インターネットで検索をしてみました。
富士川 漻は広島県出身の水産学者で、特に海苔の生産向上の功績が良く知られています。
1919年には日本領となっていた朝鮮の朝鮮総督府で勤務するようになります。
朝鮮半島では日本が統治するようになった頃から海苔の生産が増えていましたが、その品質や生産量向上などに大きな貢献をしています。
1948年に帰国すると、今度は朝鮮で開発した技術を日本に広めました。
その一つが児島湾です。小串は海苔の名産地ですが、その功労者として像が築かれたようです。