少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
消えた釣り人の謎(和歌山県)
和歌山県の白浜町の有名な観光地・三段壁にまつわる怪談です。
三段壁の汐吹きに釣りにやってきた三人が釣り人の幽霊を見たというのです。
三人が三段壁に着くと先客がいました。
帽子をかぶった男性が大きな電気ウキを使っているのが見えました。
彼らも釣りスポットへ向かうために、男性の方へ向かうと、そこには誰もいませんでした。
波にさらわれたにしても道具さえも残っていません。
実は三段壁は自殺の名所で、その男も幽霊だったのではないかと見られています。本の中にある写真には「一寸待て死んで花実が咲くものか」という自殺予防の為の立て看板が見えます。
すると大きな電気ウキだと思ったのは、違う何かだったのかもしれませんね。
尚、自殺者は観光地として賑わうようになってから減少傾向にあり、本書によると昭和43年の60件がトップだったそうです。
ところでこの本には自殺者が岩に刻んだという文字の写真があります。
呪いの文字として紹介されていますが、残念ながら写真からは読み取れませんでした。
これについてはネットで検索しても出てきません。何を書いてあるのでしょうね…?
地縛霊の漂う渓谷(和歌山県)
和歌山県、九度山町の丹生川での怪談。
著者が橋本市内の旅館で教えてもらった話です。周辺は川遊びが出来るスポットになっており、そこで水死した子供や女性の幽霊が出るそうです。
近くを通ったタクシーでは幽霊を乗せたという話まであるのだとか。
丹生川関連では毎日放送の「スタジオ二時」で紹介されたという心霊写真も掲載されており、リアルな横顔が写り込んでいます。
車をとめる女幽霊(和歌山県)
和歌山県のみなべ町(※記事の頃は南部町)の怪談です。
あるタクシードライバーが午前4時に和歌山市内から白浜温泉まで客を送って国道42号を帰っていました。
その途中で人が手を挙げているのが見え、和歌山市まで空車で戻らずに済むと喜んで止まりました。
その客はとても白っぽい着物を着た美人な髪の長い女性。
しかしなかなか車に乗らないので、声を掛けてみるとその姿は消えていました。
実は彼は信じていませんでしたが、国道42号では白い着物の女性が車を停めると仕事仲間から聞かされていたのです。
タクシードライバーは慌てて和歌山に戻ったのだとか。
記事中には写真もついているのですが、特定は難しい場所です。
右側に高田山が見えている事、そして写真の山容からするとこの辺りが条件には合います。
しかし最近では着物の幽霊というのは耳にしなくなりましたね。
幽霊も時代に合わせて衣類をアップデートしているのでしょうか。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。