岡山市南区妹尾を散策していると、古い建物の外壁にマルフクの看板がありました。

ちょっと古いタイプですね。
電話の金融。

マルフクは電話加入権を担保に貸金業を行っていた会社です。
電話加入権に質権をつけるという手法ですが、携帯電話の普及に伴い電話権の価格が下落しています。
マルフクが事業所を増やしていた時期である1970~1990年代で80,000円~72,000円。
2005年に半額の36,000円になりましたが、既に当時は中古の電話権の売買を行う業者も出て来ていて契約の内容によっては1万円以下で購入できました。

私も当時、勤めていた会社の新規の店舗の手配をしていて、そこでインターネット契約+中古加入権の組み合わせでかなり安く購入していました。
今はヤフオクなどのフリマアプリで加入権単体でも1万円を切るようです。

その流れを受けてマルフクも2002年に電話担保金融から撤退しています。
電話権に担保の価値が亡くなったのですね。

それまでの時期の看板が下記のように、

「電話の金融」と名乗っていたのが、それ以降は微妙に変化しています。

「生活キャッシング・振込ローン」です。
しかしこの方針転換は上手く行かなかったようです。

余談ですが先の看板には代理店の名前がありました。

大阪府堺市の㈱ジャックという会社です。
検索してみた所、こちらも現存はしないようです。




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