「紳士服のはるやま」でバトル勃発…! 社長の姉が株主に送った「不穏な手紙」の中身(https://news.yahoo.co.jp/articles/125339dcee33ff5530e01d72d220458291e9c3ba

2021年6月29日、紳士服大手のはるやまHDの株主総会は、取締役選任案など全議案が原案通り可決された。
しかし創業家内で治山正史氏の取締役再任に反対する動きあり、賛成51%という僅差だった。

創業家内の争い勃発

はるやまHDの創業家内の争いという記事。
治山正史氏の再任の反対に動いたのは、実の姉である岩渕典子氏、そして創業者の治山正治氏もその動きの同調していたというものです。
岩渕氏は株主総会を前に反対票を投じる事を求める手紙を出していたそうです。
SNSで実際の写真を公開している人もおられます。

この動きは既に去年から始まっていて、去年は今回ほどニュースなどで余り大きく取り上げられなかったようですが、52%とスレスレで可決しています。
今年は51%、少し勢力を強めた印象です。

何が原因?

何が原因で創業家内でもめ事が起きたのか。
記事元の現代ビジネスは記事中でこんな内容を記しています。

正史氏は自身と親しい一部の幹部を重用し、古参幹部や親族を遠ざけるようになったと言われている。さらに、昨年来のコロナ不況でスーツの売り上げが激減するなか明確な手立てがなく、’21年3月期の同HDの最終損益は約49億円の赤字に。(現代ビジネス)

…という事で、古参幹部や親族の扱いに対する不満が原因の様子。

赤字については新型コロナウィルスの影響で、勤務体制がリモートワークになったり、冠婚葬祭や各種のイベントが中止、小型化された影響で礼服の需要が落ちたという点が挙げられます。
これについては同業で最大手の青山商事も2020年4~12月の9か月決算で181億円の赤字を出しており、決して社長の手腕云々だけが問題ではないようにも思えます。

ここは古参幹部、親族への扱いが主な原因なのではないでしょうか。

はるやま商事は新社長にAOKI元社長の中村宏明氏を迎えるなど、積極的に外部の人間を登用している印象です。
これが古参の幹部や親族にとって、自分たちの扱いが軽くなっているという印象を与えたのかもしれませんね。

どうなるはるやま商事

創業家内の争いというと、大塚家具の一連の騒動が思い浮かびます。

社長を務めていた娘の解任、業績悪化からの復帰。
その動きに反対した創業者が匠大塚を立ち上げて分裂…。

大塚家具は結局ヤマダホールディングスの子会社に、匠大塚は創業からまだ年が浅いので一概には言えませんが、WEBサイトMONEY VOICEでは厳しい経営状況が報じられています。大塚家具「父娘共倒れ」の可能性? お家騒動から早5年、両社とも経営危機へ│MONEY VOICE)

こういう動きは誰も幸せにならない事も少なくありません。
第三者的な立場から見ると、敵対したり解任といった動きになる前に、冷静な話し合いが出来ない物かとも思います。

同社は2代目まで創業家でやってきて、次の世代をどう続けていくのか?というタイミングに差し掛かっているのだと思います。
同族経営に徹するのか、トヨタ自動車のように間に外部の人間を挟みながらも同族経営の流れに持っていくのか、創業家にこだわらない社長/幹部選びを進めていくのか。

恐らく治山正史氏は後者のかじ取りを考えているのでしょう。
そうなれば今回のような反発は必至。どう対応していくのか、それとも次回以降の株主総会で追われる立場になるのか。
注目ですね。




こちらもお勧め  【ガキか】陸橋に落書き、専門学校生逮捕 岡山中央署【ガキだよ】