【1年半使用】改めてKODAK Pixpro S-1のレビューをするよ!


マイクロフォーサーズ機であるKODAK Pixpro S-1を購入して、約1年半が経過しました。
購入後にも使用感などを書いているので、そちらの記事もぜひ読んでみて下さいね。

普段使いはどうなの?

基本的には入門機グレードの機種なので操作系はよくありません。
更にタッチパネル非対応なので、何か操作をするときはボタン操作で項目を呼び出して、ジョグダイヤルで合わせて…といった使い方になります。
あまりに面倒なのでオートでの使用が多くなっています。

気になる点から挙げると、まず水準器がありません。
ライブビューに罫線が入るので、それで合わせるのみです。

それと沈胴式レンズを使用した場合に、レンズを出さないとWI-FIなどの撮影とは無関係の機能も使えません。
純正レンズは別に小さくもならないのに沈胴式で、ちょっと理不尽な気がします。

これがストレスだったので、今はパナソニックの単焦点15mm(パナライカ)を装着して過ごす事が多くなりました

実はパナライカの一部のレンズについている絞り環はKODAKでも使えます。
なので絞り優先モードで使用する場合などは、面倒なボタン操作をせずにレンズ側の絞り環で調整可能です。
これはお勧めです。

フィルムシミュレーションは?

このカメラの最大の売りはKODAKのフィルムを再現したフィルムシミュレーション機能でしょう。
しかし結論から言うと、私は余り使っていません。

まずそれぞれの写真を御覧ください。
全てフルオートで撮影します。

1.フィルムシミュレーション無し

ノーマルモード

KODAKブランドのカメラということで、コダックブルーを期待する方もいると思います。
しかしS-1の得意なのはどちらかというと淡めな色合いです。
コダックブルーとは趣向の異なる写真が出てきます。

2.エクタクローム

エクタクローム

色合いが特徴的な華やかな写真になります。
3つのフィルムシミュレーションモードの中では最も実用的なモードではないかと思います。

3.コダカラー

コダカラー

レトロ感が物凄いです。
セピア色の写真を着色し直したような、そんな印象でしょうか。

4.コダクローム

コダクローム

この写真だけ撮影場所が異なります。
このような感じで生活感のあるシーンを撮影する際には非常に良い味を出します。

…が、一枚撮影ごとに画像加工に10秒ほどの時間を要します。
正直、これが為に殆ど使っていません。
写真を待っている間にシャッターチャンスをのがしてしまいます。

以上がこのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションです。


私はコダックが自社製造していた時代のEasyshare M532も所有しています。
このカメラにもフィルムシミュレーションが搭載されていますが、それと比べるとS-1は演出が過ぎる印象です。
このフィルムを使うとこんな感じです!という分かりやすい例題のような写真というのが感想です。

性能面について

操作面では不満も多いものの、カメラとしては癖のないすっきりとした写真が撮れます。
絞り環の使えるパナライカのレンズを付けてやれば、操作面もやや向上します。


ケーキの写真はノーマルモードです。
悪く言えばメーカーとしての個性は感じられませんが、見たままの色合いで使いやすいカメラです。

ただしこれだけは全く駄目という機能もあります。
手持ち夜景です。
連射した写真をつなぎ合わせて明るい写真に仕上げるというものですが、概ね真っ暗です。
手ブレ補正がそこそこ効くので、普通にISOとシャッタースピードの調整で頑張った方が無難です。

高感度等々は普及機並みです。

旧フォーサーズ規格のレンズはAFがやや厳しいです。
オリンパスやパナソニックのマイクロフォーサーズ機は、多少は旧レンズの情報が入っているようで、速いとまでは言えないまでもストレスにならない程度の速度でAFが使えるケースが多いです。

しかしS-1はフォーサーズのレンズとの最適化は行っていないようです。
全く使えないという事はありませんが、MF操作を前提に考えたほうが無難でしょう。
尚、MFアシストが搭載されているので、MF撮影自体は簡単です。

感想とこれから買いたい人へ

少し前までヤフオクで3万円台で販売されていましたが、現時点(2020年1月)では既にそれも完売しています。日本国内で私が確認できた中で唯一販売しているのは楽天市場ですが、価格は8万円と型落ちのカメラとしてはやや高めの設定です。(2022年追記:生産終了はメーカーに確認済み、ここで書いている楽天も既に売り切れました)

それを買うだけの価値があるのかどうか。
それは個々の懐事情や価値観だと思いますが…、個人的にはお勧めしません。
2020年に8万円を出すほどのカメラではないと思います。

僕は今でも現役で使用しています。2022年時点では修理も対応してもらえています。
カメラと言えば日本メーカーが強いわけですが、これからは海外メーカーの追撃もありうるなと感じさせてくれる一台です。




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