先日、中古のカメラを購入しました。

KODAK PIXPRO FZ43

KODAKブランドで販売されているPIXPRO FZ43です。

ただしKODAKはブランド名だけで、製造しているのはJK Imagingです。
少し前に話題になったKODAKブランドのミラーレス一眼、PixPro S-1も同社の製品です。

このカメラは最近では珍しくなった乾電池駆動のカメラです。
底の部分に単3電池が2本入ります。

乾電池駆動のカメラと言えば大きくて重たいイメージですが、このカメラはとても軽いです。
電池込みで172gしかありません。
ボディの厚みも抑えられています。
※写真ではアルカリ乾電池を入れていますが、普段はパナソニックのエボルタを使っています。

画面右側の膨らんでいるデザインの所が乾電池の入っている場所です。
電池の膨らみがちょうどよくグリップになり、コンデジとしては持ちやすい形状だと思います。

ボタンは左から順に、電源、録画ボタン、シャッターです。
録画ボタンは背面などの少し外した場所に配置するカメラが多いですが、FZ43はシャッターの隣にあります。
この為に最初はよく間違えて録画ボタンを押していました。
ビデオ機能を多用する人なら場所が把握しやすくて良いかもしれませんが、個人的にはこの位置は減点です。

背面はこちらです。
コンデジとしてはごく標準的です。
水準器は無く、自分の目か三分割の罫線が表示できるのでそれで水平を合わせます。

レンズは35mm換算で27 mm-108 mm
4倍にデジタルズームの6倍も組み合わせられるので最大で24倍ズームです。
ただしデジタルズームに関しては画質の劣化が激しく、実用的な性能ではありません。

上の写真が1ページ目、さらにもう一つ上の写真に写っているのが2ページ目のメニューで、合計で23種類も用意されています。

テキストに特化した資料モード、最近増えてきている写真可の博物館で便利な博物館モードなど実売価格1万円前後のカメラとしては充実の内容です。
ただしKodakブランドの旨味であるフィルムシミュレーション機能は無しです。

では作例を行ってみましょう。
まず風景モードで宇野港の写真です。画質は最高画質にしています。
KODAKと言えば深みのある青のコダックブルーが思い浮かびます。
前述のPIXPRO S-1が淡い色合いだったので、FZ43もそのような感じかと思っていましたが、意外と青が映えています。
ちょっと船体の白が厳しいでしょうか。細かい調整が出来ないので、この辺りはオートにお任せです。

E-システム時代のOLYMPUSデジイチを使っていた人なら、これは好きな色じゃないでしょうか。
発売は2015年。
画素数は1600万と当時しても平均的なスペックですが、なかなか頑張っている印象です。

次はシーンモードから夕焼け
玉野市玉の三井E&S造船玉野事業所です。

マジックアワーを意識したような色合いになります。
大袈裟な感じは否めません。

このカメラは全体的に発色が良い傾向にあります。

操作面で気になるのは、オートモードで内蔵フラッシュの起動のタイミングが早いことです。
まだ手持ちで行けそうなところからフラッシュが動きます。
更にそれを強制オフにしても、電源を入れ直すと再びオンになってしまいます。
電源をオフにすると一部の設定がリセットされるのはJK Imagingのコンデジ共通の問題のようです。

しかし電池のことを気にせずに撮りまくれるというのは、非常に楽しいものです。
一眼でもモバイルバッテリーや予備の電池は必ず用意するようにしていますが、無くなったら買えばいい乾電池に手軽さでは軍配が上がります。

昨今のスマートフォンのカメラの画質と比べると少し落ちます。
しかしズームではやはりデジカメが優位です。
SNSやブログで使う目的のお散歩カメラとしては充分な性能があって面白いアイテムだと思いました。




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