マイクロフォーサーズ規格の魅力は、メーカーの垣根を超えたレンズの共有にあります。しかし、物理ダイヤルなどの機能面では、同一メーカー内でしか動作しない制約もしばしば。
今回は、操作系に独特の癖があるKODAK S-1に、通称「パナライカ」の普及名玉「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」を装着し、その互換性を徹底検証しました。
KODAK S-1は、そのスタイリッシュな外観とは裏腹に、操作系に課題を抱えています。 ボディ上面のダイヤルは「撮影モード変更」専用。絞りやシャッタースピードを変更するには、いちいち液晶画面で項目を選び、背面のジョグダイヤルを回すという手間がかかります。
この欠点を、レンズ側の物理操作で補えないか?というのが今回の狙いです。
結論から言えば、期待以上の結果となりました。
- 絞り環(絞りリング):LUMIXボディ専用の機能かと思われましたが、KODAK S-1上でも完璧に動作。リングを回せば、即座にF値が反映されます。
- AF/MF切り替えスイッチ:こちらも有効。メニューを掘り下げることなく、手元で瞬時に切り替えが可能です。
オリンパス(OM SYSTEM)製ボディではこの絞り環が機能しないため、パナソニック限定で動くものだと勘違いしていました。
KODAK S-1がパナソニックに近い通信プロトコルを採用している、あるいは汎用的な実装をしているという意外な発見がありました。
画質だけを求めるならオリンパスのProレンズという選択肢もありますが、S-1においてはこの「物理的な絞り環」が使えるメリットは計り知れません。
UIの不便さをレンズ側のインターフェースで解決する。 「パナライカ 15mm F1.7」は、単なる高画質レンズとしてだけでなく、KODAK S-1を「実用的なカメラ」へと昇華させてくれる最高の相棒と言えそうです。



