津山市の高野神社にお参りに行ってきました。
美作国の旧二宮に当たり、周辺の地区名である二宮の由来でもあります。
創建年に関する記録は見つけられていませんが、神名帳で名前が確認できる事から1000年以上は立っているものと考えられています。
ただしこれには同市高野本郷の高野神社が神名帳に掲載されている神社ではないかという異説もあります。
個人的には鎮座地に二宮の地名が伝わるこちらの方が有力ではないかと思いますが、政変などで一宮、二宮と言った地位が動くこともあるので断言は出来ません。
ただし同神社に伝わる木製の獅子像は古い方で平安時代前期の作と考えられ、県内最古の物と見られています。この獅子が伝わる事から、神名帳に掲載の高野神社が同社であろうとなかろうと、その時代には神社が存在したことは間違いありません。
こちらが拝殿です。
美作国一宮の中山神社がかなり巨大な社殿を持つことを考えると、それに次ぐ二宮がこの規模かぁ~…と思ってしまいそうですが、ご安心ください。
拝殿はややこぶりですが、本殿はメチャクチャ立派です。
拝殿の建物の屋根の上ににょっきり出ている三角の部分が本殿の一部だと気付いた人は予想出来たかもしれませんね。
1663年に藩主の森家が築いたもので、中山神社と同じ中山造りです。岡山県の重要文化財に指定されています。
向唐破風が力強く伸びる感じはまさに中山造り、中山神社と共通した雰囲気を感じます。
中山造りは中山神社、鶴山八幡宮、美作総社宮と国の重要文化財に指定されていますが、津山市内では徳守神社とこの高野神社が県の重要文化財です。
もしかすると今後国指定に移行する可能性もあるかもしれませんね。