インターネットの動画共有サイトには怪談朗読というジャンルがあります。
私はCDを購入するほどの稲川淳二さんファンで、たまに素人の方が読み上げる怪談も聞いています。
今日も何か面白そうな話題は無いかと検索していると、7.5万人のチャンネル登録者数を誇る人気の怪談師ルルナルさんが岡山県の怖い話という動画をアップしていました。
今回はこれを聴きながら感想やネタバレをしていってみようと思います。
是非下記の動画をクリックして、聴きながら感想をシェアできればと思います。
1.『帰り道での怪異』
心霊スポット巡りをした帰りの怪談です。
探訪する事になった「〇〇スカイライン」は鷲羽山スカイラインです。
料金所があった時代にそこに夜間の人がいない時間帯(※夜は無料開放だった)に骸骨がいるという噂がありました。
現在は料金所が撤去されており、余り心霊スポットとして語られる事はありません。古い時代の話しなのでしょう。
「××山のお札の家」は由加山お札の家です。
宗教施設跡に残されていたお札から生まれた心霊スポットです。
しかしこの話だと変なルートでお札の家に来ているように思います。
小さな消防署を通り抜けて、軽自動車がどうにか通れるような県道を進んでいるわけですが、この消防署を「倉敷市消防団 児島方面隊 琴浦東分団第2部」とするなら、広江で鷲羽山スカイラインを降りて郷内方面から県道玉野福田線で消防団前(小学校の裏)を抜けて、そこから県道268号を渡って進めばお札の家の前に出ます。
しかしこの場合、消防署の前を通るのは県道ではなく、寧ろ県道から外れて進むことになります。投稿者の勘違いの可能性も考えられますが、それでは面白くない。
もう一つの可能性としては余りの恐怖体験の数々に鷲羽山スカイラインを稗田付近で降りて、そこからグネグネ下山道を通って児島白尾の「倉敷市消防団 児島方面隊 琴浦東分団第3部」まで進みます。
ここからお札の家のそばを通る県道268号に接続できます。
竹も生えているので、条件的には近い気がします。軽自動車で何とかや無理矢理通り抜けるという投稿者の表現がやや大げさになるような道ですが、運転が苦手な人で狭く感じたという事はありそうです。
しかし問題が一つあります。消防団の前を県道に出るより、手前の道を曲がれば268号の半分以下の走行距離でお札の家の前に着きます。その後にお札の家を通ったという描写が無いので、近くをドライブするだけで充分だったとか、そういう事情があったのかもしれません。
2.ざわざわ
町内会の旅行に参加した投稿者の両親のお話しです。
「見るからに怪しいホテル」で隣の部屋のザワザワという物音から始まる心霊現象です。
観光地に近い場所にあるホテルらしいという以上の情報が無いので特定は難しいですね。
ヒントは病院の跡地に建てられたという事のみ。これは私はギブアップです。分かる人がいれば教えてください。
3. 『倉敷の某火葬場』
これは種松山の倉敷中央斎場の旧建物の事ですね。
現在は新しい建物に変わってすっかり明るい雰囲気になりましたが、以前の建物はそうした噂話が多くありました。
エンジントラブルの定番の怪談話です。
最近は気をつけないと幽霊の前に警察や警備会社がきたりするので注意が必要です。
4.『王子が岳』
未完成のまま廃墟になった建物は王子アルカディアリゾートですね。
何故か全く隠されずに登場する渋川海水浴場も(笑)。ただ渋川で溺死した人の霊の噂が絶えないというのは、正直聞いた事がありません。私、玉野市民なのですが…(笑)
この怪談だとその霊が王子アルカディアまで飛んで行って工事が中断してしまったという設定になっています。
…なんじゃそりゃ。
後半の女性記者の話しはわりと有名なエピソードですね。実際にあった事なのか興味がありますが、今のところ特定できていません。
私のブログの読者だと知っている人が多いと思いますが、王子アルカディアは環境省の関連団体が建物を作り、玉野市が立ち上げた第三セクターが建物を引き継いで内装工事をしてオープンする予定でしたが、建物が出来た時点でバブル経済の崩壊が起こり、内装工事の為の予算が調達できなくなり工事が中断したというのが真相です。
5. 『純和風の民宿』
こちらも情報が無いので特定できません。
話しの内容的にも特定は無理そうですね。
6. 『取り憑かれた?』
暴れる人が続発、そして同じように西を目指そうとするというお話しです。
こちらも特に場所を特定する情報がありません。
ちなみに岡山弁だと「(西に)行かにゃいけん」よりも「行かんとおえん」の方が多いかな?
西の方から来た人の幽霊が獲り付いて、そちらの言葉を口走っていたのでしょうか。
7. 『旧志戸坂トンネル』
トンネル跡の環境を活用して、岡山県側ではシイタケの栽培がおこなわれています。
今回の話題は旧トンネルでやや離れた場所にある新トンネル付近の事故の音、声を聴いたという怪現象でした。
中の様子は色々と見たようですが、シイタケ栽培の何かが見えたりしたのでしょうか。
8. 『鉄の箱』
こちらはよくある封印された何かを開いたら後々まで呪われて大変だったという物語です。
場所に関する情報としては美作地方で発生した山中一揆についての記載があります。
山中一揆は津山藩の松平家が減封された際に発生した一揆です。藩側が領地を取り上げられる前に年貢のお米を隠そうとしていたのが農民に見つかってしまい、これをきっかけに発生しました。最終的に首謀者など51名が死亡しています。
呪いのアイテムを生み出すには充分な迫力のある出来事です。
9. 『美咲町付近の隠れ里』
凄く親切に接してくれる山の中にある集落。
しかし再び訪れようとしても、決してたどり着けない…。というお話しです。
県北東部にあるという事以外の情報はありません。
小さな集落というのはわりとあるので、その中の一つに実在するのかもしれませんね。
10. 『Kさんの夢』
亡くなったKさんという人が夢に出てくるお話し。
何とかしてくれと言われる夢を二人が同時に見て、お墓のある岡山へ赴いてみると…?というお話しです。
こちらも特に地域を特定できるような情報がありません。
11.『岡山の総合病院』
岡山県内の総合病院という事で、こちらも場所は判りません。
余談ですが霊安室は通常は建物の裏口付近に作られます。遺体を搬出する都合上で、そちらの方が近い、作業の様子が外から見えないなどの理由があります。
中庭から見える場所というのは、ちょっと現実的ではないかな?と思ったりしました。
12.『手を振る女』
話しの途中に出てくる児島湾大橋は実在の橋です。
下を船が航行する為に高さのある橋になっており、かつて自殺が起こった事もあります。
渡り終えた先にあるトンネルは宮前トンネルですね。玉野方面側にある短いトンネルです。
ここはトンネル自体が…というよりも、トンネルの先がカーブになっていてブレーキを踏む自動車が多く、事故にまでは至らなくてもヒヤッとする事のあるスポットです。
心霊スポットに挙げられることもありますが、たった175mしかないので、実際は「早くトンネルを抜けて欲しい」なんてことを思う間もなく通り抜けてしまいます。
13.『幽霊との会話』
岡山のH病院のお話し。
入院可で昭和初期の建物で5階建て。
私が知っている中で条件に合致する病院はありません。動画のコメントに数年前に働いていた病院だと思うというコメントがあります。なので今も残っている可能性は高そうですが…。
以上、13件が紹介されていました。
もう少し特定できると思っていたので、ちょっと残念です。