津黒高原荘とは

1982年の観光便覧を入手しました。
その中には当時の国民宿舎、国民休暇村一覧の項目がありました。
せっかくの資料なので、当時の国民宿舎の現在の様子を調べて行ってみようと思います。

今回で6回目で、これまで廃業した施設ばかりでしたが今回は現役の施設です。
現役の施設に関しては今の様子を伝える必要を感じないのでスルーしようかと思ったのですが、少し触れておきたいポイントもあるのでやります。

繰り返しになりますが、現役の施設です。
なので綺麗でよく管理されていますね。

津黒荘は現在は国民宿舎ではありません。国民宿舎は脱退する事も出来るのですね。
これに関して国民宿舎とは?入会するメリットは?について、少し調べてみました。

国民宿舎に入会するメリットとは?

国民宿舎を管理する一般社団法人国民宿舎のサイトを調べてみると、会員としての登録は初期費用で22.7万円、以降は年会費12.7万円です。
それに対して得られるメリットは安心の国民宿舎ブランドが得られる事が最大でしょう。安いイメージもありますし、選んでもらいやすくなる可能性はありそうです。
そして国民宿舎をまとめた冊子への掲載、国民宿舎公式サイトへの掲載、一般社団法人国民宿舎が契約する企業からの客の斡旋、ビールの仕入れ実績に応じた報奨金…という物もあります。

まず冊子やサイトへの広告についてですが、同サイトの入会案内の記載によると、国民宿舎公式サイトには年間で52万人が訪れます。
この記事を読んでいる方がこの数字をどうとらえるかは分かりませんが、サイトを作っている立場で見ると非常に少ないです。そのサイトに掲載される効果というのは限定的なものと言えるでしょう。
多少の効果は見込めるでしょうが、年間12万円の年会費を払う事を考えると、その分を広告に回した方がコスパは良さそうに思います。
冊子の方についても、サイトでその程度の注目度なのであれば余り期待できません。しかもこの冊子は有料です。

後者については良いと思います。公的なイメージもありますし、価格的にも安価なイメージになります。
…と思ったのですが、公式サイトの入会案内には「加入されても国民宿舎を名乗らなくても結構です」の一文が…。どういう意味なのか気になるところですが、入会する事で施設名が変わる事への危惧を払拭する為と思う事にしましょう、ね。

という事で、脱退する施設があるのも分かるような気がします。
岡山県内でも先に紹介した玉野荘は後継の施設としてマリンホテルが出来ましたが、国民宿舎には入会しませんでした。
マリンホテルの完成が1988年。その頃には国民宿舎への入会のメリットは余り評価されていなかったのでしょうか。

という事で、今回は余談の方がメインコンテンツのようになってしまいましたが、ここまで。
次回は鏡野町の錦山荘の予定です。よろしくー




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