昨年の10月に岡山市北区奉還町を散策した際に見つけた看板建築の建物です。
日本建築の建物の正面側に洋風の外壁を当てる事で、洋風建築のように見せる技術で、看板を立てているような状態を指して看板建築と呼ばれています。
関東大震災後の東京でブームになりました。
震災後には多くの地方の大工が被災地で工事をしていた為、その技術が地方に持ち帰られ、全国各地で見られるようになりました。洋風建築が増える過渡期の技術であり、新たに作られる事は少なく、徐々に数を減らしています。
メンズショップ・ハラダというお店のようです。
下に車庫と書いてありますが、こちらは後年のものでしょうか。車庫をこんな立派な看板建築にするとは思えません。
お店をやめたか移転した後で一階部分を車庫に改装してシャッターに車庫という文字を書き加えたような感じではないでしょうか。
一応ネットで同名のお店を検索したものの、ヒットはありませんでした。
ただしお店の古さを考えれば、今風の店名に変えている可能性もあるので営業しているかどうかは不明としておきましょう。
昭和レトロな雰囲気で人気の奉還町商店街ですが、そこから外れてみても色々と古い建築物が残されていて面白いです。
ぜひ街歩きの際は商店街から少しだけ抜け出てみて下さい。