最近、瀬戸内市で一番の観光スポットになっているのではないかとさえ思われる「水没ペンション村」こと、旧グリーンファーム跡。
ここまで盛り上がってしまうと、所有者としても困る部分もあるでしょうし、そろそろ問題解決になるのではないかと邪推しています。
今回はグリーンファーム営業時の住宅地図の記載を見つけたので紹介します。
手前の「貸別荘」の部分が良く知られる建物が水没しているエリアです。
貸別荘なので正確にはペンションではなくコテージですね。水没コテージ村。
その奥にある軽トラックなどが沈んでいるエリアが事務所。
受付事務などはここで行っていたという事でしょうか。
もう一つ南側に大きな管理棟のような建物がありますが、そちらについては地図上に記載はありませんでした。
宿泊施設を持っていたので従業員も夜の番はしていたでしょうし、そういう建物だったのでしょう。
コテージ群の奥にあるのがテニスコート。
思った以上に広大なコートです。ネットで調べてみたところ日本におけるテニスブームは高度経済成長期の頃だそう。
こうした施設が作られていた時期はテニスコートを広く作っても充分に対応できる需要があったのでしょう。
更にその奥の完全に水没している辺りがローレルゴルフリンクスというゴルフ場になっていたようです。
こちらは殆ど遺構が確認できません。その辺りに高いネットが設置されているくらいでしょうか。水が抜ければグリーンやバンカーの痕跡があったりするのかもしれませんが…。
それと地図上で見る限りは池ポチャは無かったようです。SNSにこの地図を投稿した際にほとんど打ちっぱなしだったという評判を教えて貰いましたが、簡易的なものだったのでしょう。
家族連れで来て、お母さんや子供たちがテニスに興じている間にお父さんはゴルフ…みたいな、そんな感じでしょうか。
これらの施設に関してはネット上の情報でもわかっていた内容ですが、一つ新たな発見としては施設内の中央辺りに水路が通っていたことでしょうか。この土地は雨水などの排出が必要で、営業終了後に行われなくなって水没したと言われています。この水路が排水の目的で作られていた可能性はありそうですね。
水路には事務所付近にのみ橋が確認できます。地図ではゴルフ場にも通っている事になりますが、行き来はどうしていたのでしょう。
気になるポイントです。更なる資料が見つかったら、また改めて紹介しますね。