9回目の大河化要望
山陽新聞のサイトを見ていたら、山田方谷をNHKの大河ドラマにという要望が挙げられたという記事がありました。
山陽新聞をよくチェックしている人なら、この記事に既視感を感じたはずです。
それもそのはず。この要望はかなり以前から行われており、今回で9回目になります。
高梁市の公式サイトでこれまでの経緯が掲載されています。
それによると一番最初に大河ドラマ化を提唱したのは2011年の事で、現在も市長を務める近藤隆則さんです。同年には大河ドラマ化を推進していくための組織「方谷さんを広める会」が発足します。そして…、現在に至ります。
感想
山田方谷がどのような業績があるのかというと、やはり一番大きいのは財政難に陥っていた松山藩の立て直しでしょう。
まず取り組んだのが産業です。藩内の特産品をピックアップし、その増進を測ります。
結果として製鉄業からは備中鍬、農業からは松山刻というタバコが大ヒットとなり、新田開発も進めた為に藩の財政は急速に回復します。
またこの時点で藩内に出回る藩札を買い取り、全て廃止にした上で新たな藩札を作る事で藩は借金を完済した上に多額の貯金まで出来ました。
その後も藩で重要な立場で活躍し、幕末~明治の混乱期の藩を支えながら更新の育成に務めました。
余り細かく書くと長くなりますが、ざっくりこのような人物です。
財政の立て直しに関しては、ドラッカーにも通じる考え方です。
これらの業績は現代社会でも充分に通用する内容ですし、多くの人が感銘を受ける作品になることでしょう。
しかし個人的に思うのは、大河ドラマの長い期間を引っ張るにはやや物足りないかなぁと。結婚に関してもバツ2で純愛的な要素は入れづらそうです。
ドラマなのでオリジナル要素で盛り上げるというのも可能なのでしょうが…。
個人的には映画や2時間ドラマくらいがびっしり詰まって良いのではないかと思いますが、経済効果などを考えれば大河ドラマを求めていくというのは理解できる部分もあります。