岡山市の野々口駅の近くにある葛城橋。
とても立派な橋ですが、前からこの橋の手前で気になっていることがありました。
葛城橋交差点手前に川へ向かってガードレールがあるのです。
歩道の部分には柵があるのに対し、この部分だけガードレールです。
信号待ちをする度に気になっていたので、野々口のあたりを散策した際に足を伸ばして見てきました。
ガードレールのそばはアスファルトで舗装されています。
で、いきなり道が途切れます。
ここは危険なので注意していただきたいのですが、本当に断崖になっていてストンと道がなくなります。
草が茂っていて分かりづらいので注意が必要です。
ではなんでこのような危険な状態になっているのでしょう。
この答えは対岸を見た方がわかりやすいです。
私がいる側には以降らしいものが残っていませんが、反対側には橋が架かっていた痕跡があります。
ここは橋の部分だけが取り壊され、今のような状態になっているのです。
よく見ると川の中に橋脚が降りていた痕跡も残されています。
現在の葛城橋と並行する用にかかっているので、恐らく旧橋なのでしょう。
幅から察するに自動車の行き違いも厳しそうです。自動車の普及や大型化に伴って架け直したのでしょう。
これが1974~1978年の旧橋の様子です。
1976年には現在の橋が完成しているので、時期的に考えて1974~1975年くらいでしょうか。
旧橋を歩行者や自転車用に残すパターンもありますが、新橋にも歩道が整備されているので不要になったのでしょう。
これが対岸側の様子です。
こちら側も危うげな様子ですが、この場所にはガードレールで立ち入れないようになっています。
葛城橋交差点の歩道橋の奥にある交通安全の「無事カエル」。
繰り返しになりますが、旧橋の葛城橋交差点側からは容易に橋の跡に立ち入れてしまいます。
こちら側もガードレールで完全に近付けなくするなどの措置を取った方が良いのではないかと思いました。