少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

恐怖のゴースト・フィールド(東京都)

前回に引き続き東京都、環状七号線近くの怪談です。
著者は環状七号線の辺りを「ゴースト・フィールド」と疑っており、範囲は環状七号線の代田橋から立正佼成会の辺りまでとしています。

この辺りは幽霊の出没情報が多いのだとか。
それを立証するために幾つかの話が挙げられていますが、その中から一つだけ紹介します。

主人公は関口 淳くんの妹です。
この「関口 淳」という人は私も名前だけしか知らないので、wikipediaで抜き出してきました。

なんだか散々な書かれ方ですが、1973~1974年に超能力者として一斉を風靡した少年(当時)です。
しかし1974年にトリックを使ったヤラセが発覚。超能力ブームが終演を迎えるきっかけになりました。

この件についてはなかなか上手く出来ない時にしてしまった事と説明されており、関口氏に超能力があったのかどうかについては様々な意見があります。

さて、その妹である真弓ちゃんも環七で女の子の幽霊を見たそうです。
その場所では永福町に住む魚屋の娘が事故死しており、その幽霊では無いかと著者は推察しています。

その場所は分かりませんが、スポットの一つとして環状七号線と青梅街道の交点が挙げられています。

ここが幽霊の頻出スポット…らしいですが、田舎者の私から見ると人や車が多すぎてどれが幽霊でどれが本物の人間か見分けがつきそうにありません。

鈴鹿サーキットの怪レーサー(三重県)

三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに川合 稔さんの幽霊が出たという怪談です。
川合 稔さんはタレントの小川ローザさんと結婚したトヨタのチーム所属のレーサーです。
しかし新婚間もなく鈴鹿サーキットのテスト中に死亡、小川ローザさんは芸能界を引退してしまいました。

それから11ヶ月ほど経った頃。
レース好きな恋人を亡くした女性が思い出の場所であるサーキットに立ち寄った際に、黒いヘルメットにレース服姿で鼻筋の通った川合さんそっくりな人物を見たといいます。
しかしその姿を目で追うも、スーッと消えてしまったのだとか。

この目撃情報の翌月には、もし存命であれば川合さんも出場したであろうレースがあったそうです。
もしかすると最後の調整に来ていたのかも知れませんね。

鈴鹿サーキットについてはもう一つ興味深い怪談が記されていますが、そちらは本を買ってみて下さい。

六甲山ドライブウェイの幽霊(兵庫県)

神戸の六甲山での怪談です。
タクシー運転手が六甲山のホテルに客を送った帰り、カーブを抜けるたびに同じ女性と出くわすという内容です。

なんだかコメディみたいな内容で、不覚にも笑ってしまいました。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
今回は時代がよく出た内容でしたね。小川ローザさんは私も生まれたときには既に引退していましたが、レトロCMの「Oh! モーレツ」というスカートがめくれるという内容で知っている方でした。
その後の事故の事は存じ上げなかったので、とても驚きました。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。




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