少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
国道一五〇号線の美人幽霊(静岡県)
静岡市から浜松市へ向かう国道150号での怪談として紹介されていますが、現在は県道416号になっている場所です。
用宗街道の断崖絶壁の最も高い辺りということなので、恐らく道としては上のストリートビューの辺りでしょう。
この辺りでは女性の霊が出て、タクシーを止めて乗り込むのだとか。
普通のお客さんと思って運転していると…という、怪談では定番の流れです。
しかし紹介されている話の中にその正体とも思える事例があります。
静岡の辰巳タクシーの運転手が若い女性の幽霊を乗せた…というところまではよくある話ですが、彼は焼津の民家でその幽霊をおろしています。
お金を取ってくるから待っているようにと言われ、その女は家の中に入っていきますが戻ってきません。
そこで家の人を呼びに行くと、その家の娘さんは2年前に事故で亡くなったと告げられたそうです。
幽霊になっても家に帰りたいという気持ちで出てきていたのかも知れませんね。
この話がある大崩海岸はカーブが多く、事故の多い道だそうです。
今でも事故の被害者や、崩落事故の被害者の霊が出るという噂があるのだとか。
京葉道路で車の前を横切る霊(千葉県)
千葉と東京を結ぶ京葉道路の怪談です。
前に書いている静岡の事例と同じく、女性の幽霊がタクシーにのって消えるという内容です。
本にざっくりとした地図が掲載されており、恐らくこの辺りの事を指しているのでしょう。
旧中山料金所に近い場所であることが記載されていますが、土地勘のない私には旧料近所の場所が特定できませんでした。
ところで京葉道路では先に紹介した「実写!日本恐怖100名所」でも穴川IC近くでの心霊現象が紹介されていました。
ネットで調べてみると、京葉道路は開通してから死亡事故が多く、昔から心霊の噂が耐えない道路なのだそうです。
幽霊が原因の自己多発道路(東京都杉並区)
続いては東京都杉並区堀之内3丁目での怪談です。
歩道橋の下によく幽霊が出るという怪談ですが、残念ながら歩道橋を見つけられませんでした。
私が見つけられなかった可能性もありますが、なにせ1976年の本なので、既に歩道橋が撤去されているのかもしれません。
出るとされる幽霊は酒に酔った状態でふらついた為に車にはねられて死亡した男性と言われているそうです。
この幽霊が死の直前の行動を繰り返すので、運転手たちは急ブレーキを踏んだりするために事故が多発しているのだとか。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
幽霊なのにタクシーを使ったり、新たな事故を引き起こしたり…。
今回はちょっと迷惑な幽霊が多かったですね。
次は人のいい幽霊の話を聞いてみたいものです。
この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。