少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
今回から「祟られた場所」編です。

祟りは虐げられたものの報復(大分県)

大分県臼杵市乙見の農家で顔だけが人間の犬の子…、つまり人面犬を生んだという怪談です。
この農家では野良犬に農作物などを荒らされるのに困り、殺鼠剤をばらまいて犬を何匹か殺してしまったそうです。
なのでこの祟りではないかと恐れられたそうです。

ところでこの本では人面犬というフレーズが出てきません。
人面犬というのがいつから出てきたのか調べてみました。人の顔をした犬という存在自体は江戸時代辺りまで遡れるようです。
しかし当時は人面犬という表現はなかったようです。

正式な始まりは見えませんでしたが、人面犬というフレーズで呼ぶようになったのは1980年代末頃のオカルトブームの頃だったようです。
この本が発行されたのが1976年なので、この本では人面犬という表現は用いなかったのでしょう。

猫に祟られた夫婦の赤ん坊(京都府)

京都府宇治市の怪談です。
Kという部落に住む夫婦は三味線の素材を売ることを生業としていた為、猫を捕まえては絞め殺して皮を剥ぐ事を繰り返していました。

やがて夫婦は子供を授かりました。
生まれた女の子は生後六ヶ月頃から素早い動きで這い回るようになりました。
やがてその子は台所に行って生のイワシを食べたり、ある時はネズミに食らいつこうとした事もあったそうです。
まさに猫に憑依されたような子でしたが、成長した後については特に書かれていません。幼少期のみの特異な講堂だったのでしょうか。

古代遺跡に込められた怨念(神奈川県)

神奈川県伊勢原市、海老名市で宅地造成中に発見された古代の墳墓にまつわる怪談です。
工事中に移籍が出てくると一通りの調査が行われるまでストップになってしまいます。
この時も公式調査を待っていましたが、その前に伊勢原市にあるT高校の教師、生徒らが見学しに来た際に目ぼしい副葬品を殆ど持ち出してしまったそうです。

しかしこの時の6人は次々と交通事故などで死亡。
更に公式調査で訪れた人々も謎の病気や家が火災に遭ったりなどの災難に見舞われたそうです。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
今回紹介した噂の中では神奈川県の墳墓の件はネット上でも僅かに見られました。そこが伊勢原市の小金塚古墳ではないかという意見も2件ほど見られましたが真偽は不明です。

また徐々に追加していきます。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。




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