少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

死霊が招く魔の踏切(京都府)

亀岡市にある自殺の名所として知られる踏切についての話です。
自動車で通りがかった人が踏切に老婆がいるのを見て、呼ばれているような気がして電車が来ている踏切に車を進めようとしてしまったという逸話が紹介されています。

残念ながら記載されている情報は限られていて、亀岡市を通る山陰線の踏切ということしか分かりません。
むしろそういう場所こそ写真を載せるべきではないかと…

奇怪な供養人形(京都府)

京都府与謝野郡伊根町の世屋という場所にある頭が半分の人形についての怪談です。

これは実は表現的に微妙で、人形というのは厳密には仏像です。
世屋にある祠の中に祀られており、頭のちょうど目の下の辺りからしか作られていません。
これは地区では有名な仏像のようです。

かつて世屋に住む男性が村人が、大雨のために足を滑らせて谷底へ落ちて死亡する事故がありました。
後に妻の夢枕に男性が立ち、死体の場所を示して遺体は発見されました。その時に夢枕に立った男性も、そして夢枕に立った男性も頭が半分潰れた状態だったそうです。

村人らは男性の霊を慰め、事故がもう起こらないようにと作ったのが頭が半分の仏像でした。
死んだ時に頭が半分潰れていたからといって、頭が半分しかない仏像を作るというのは正解なのか気になりますが。

この人形はその後、他の村人の夢枕に立つようになります。そして夢枕に立つとその家で何かが起こる前兆なのだそうです。
怖い話というよりは良い伝承のような気がしますね。

霊だけが住む無人の村(京都府)

続いても京都府与謝野郡伊根町の世屋の怪談です。
恐らく人形の取材に行ったついでに見てきたのでしょう。

OLのグループが丹後半島の冬景色を楽しもうとやってきて、世屋の廃集落にたどり着きました。
彼女たちはなんとその廃屋の一つを宿に借りる事にしました。
ただし廃屋と言ってもまだ廃集落になって間がなかったのか、家の中には家具が残されていたそうです。コンロや鍋が使って自炊までしているほどです。
後述するように豪雪地帯のようなので、冬季だけ山を降りるという集落なのかもしれません。

しかし午前二時近くになってトイレに起きた2人が女性の幽霊を目撃します。家の人が戻ってきたのかと思って声をしようとするとスーッと消えてしまったのだとか。

彼女たちが廃屋に訪れる数年前に、その地では雪崩に巻き込まれて一家3人が死亡するという事故も起こっていたそうです。
その慰霊碑も作らており、著者はそこで心霊写真の撮影に成功しています。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
京都府が長く続きましたが、今回で終わりです。さすが歴史のある都市…ということでしょうか。

次は大阪府の怪談を読んでいきます。
来年もどうぞお付き合い下さい。

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