少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
幽霊ひん発地帯(京都府)
京都市左京区の幽霊がよく見られるスポットについてです。
場所はかなり書かれていて、静市静原町の大原静原下鴨線の打合橋から尼子谷橋の間とされています。
しかしこの大原静原下鴨線を調べてみても、うまくヒットしません。
これはどうやら府道下鴨静原大原線の旧称のようです。橋の名称や京福鞍馬線の鉄橋が見えるという条件とも合います。
鉄橋が見える場所を探っていくとここに行き着きました。
この場所で昭和49年頃から幽霊の目撃情報がひん発し始めました。
出てくる幽霊は一致していて三十歳前後の黒っぽい服を着た女性です。
当時の道は今よりも鬱蒼としていたため、車に乗せてあげた人や、人がいるとは思わずにはねてしまったという人もいたそうです。
しかしそのどちらも女性の姿は消えてしまいました。
ちなみに女性の幽霊をはねた(と思った)のは左京区役所岩倉出張所に勤務している公務員で信憑性も高そうです。
この件は昭和51年6月16日の京都新聞でも取り扱われています。
怨念にみちた鳥辺野(京都府)
続いては京都市東山区鳥辺野の怪談です。
鳥辺野は昔から飴買い幽霊の噂で有名な場所です。
これは各地に伝えられる怪談の型のようなものです。話に多少の際はあるものの、妊娠中に亡くなった女性が幽霊になってから子育てをしていて、子供のために飴を買いに来るという物語です。
そして気になった飴屋が跡をつけてみると、女性は墓地に消えていく…というものです。
京都市ではこのエピソードを土産菓子にした幽霊子育飴が販売されています。
ここまでならよくある怪談ですが、鳥辺野では飴ではなくタクシーを利用して消えたという幽霊が出たこともあるのだとか。
幽霊も時代に合わせて飴から車へ、文明開化していったのかもしれません。
呪われたマンション(京都府)
続いても京都から。
京都市山科区のマンションでの怪奇現象。
夜寝ていると金縛りになり、そして天井から見知らぬ女性が見下ろしているというのです。
この現象が最初に起きたのは夫婦の内の妻でした。しかしその話を信じずに「それなら俺を金縛りにしてみろ」と言った夫まで金縛りになったのだとか。
著者は本文を「都会の、とくに新興住宅地では、こうした現象はよく起きている。」と書いています。
いや、聞いたことねぇよ!(笑)
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。
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