少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
避暑地・軽井沢の恐怖(長野県)
ものすごく時代を感じますね、軽井沢。
今は四季を通じての観光にシフトしているようですが、昔は夏といえば軽井沢。トレンディドラマには軽井沢に別荘を持っている性格の悪い金持ちというキャラクターがよく出てきていました。
そんな軽井沢のテニスコートで女の幽霊を見たという怪談です。
投稿者の男性は客を駅まで見送り、夜九時過ぎに軽井沢の別荘街を車で走っているとテニスコートで白いユニフォームを着た女性がいました。
こんな時間に…と思ってみていると、その姿はスーッと消えてしまったそうです。
過去にテニスに来る途中で死んだ娘さんがおられたそうで、その幽霊ではないかと考えられているそうです。
死霊が招く”知らぬだの池”(静岡県)
伊豆半島の天城山についての怪談です。
本文中では不気味な死霊の山と紹介されています。
この山の中でも最も恐ろしいとされるスポットが知らぬだの池です。
名前が無いので知らぬだ。漢字で不知沼とも書くようです。
この池に終戦の際に16人の米軍捕虜を殺して沈めたと言われています。
しかしそれだけでは終わりません。この時に殺害に関与した3人の日本兵も死霊に苦しめられて池に身を投げて果てたというのです。
以降、この池では「オーイ、オーイ!」と呼ぶ声が聞こえるそうです。
掛け声からすると日本兵の幽霊なのでしょうね。
尚、天城山自体が心霊スポットが多い場所らしく、本文中では他に浄蓮の滝の女の幽霊、冷川峠の白い着物の女の幽霊、湯ヶ島の幽霊旅館が紹介されています。
バンバア穴の怪(静岡県)
バンバア穴というのは富士宮市に伝わる「姥捨て穴」のことです。姥捨て山のようなものでしょうか。
漢字では婆穴、婆々穴などと書きます。
著者の取材によると実際に100年ほど前(※本の出版時期から考えると幕末~明治初期)に貧困故に母親を捨ててしまった息子がいたという事実が分かったそうです。
実はこの件はテレビ朝日で放送された水曜スペシャルの中で捜索、探検が行われています。
穴は富士宮市山宮地区に実在し、YouTubeにもいくつか探訪動画があります。
バンバア穴はすり鉢状の小さな穴です。
周囲2mくらいなので井戸より少し広いくらいでしょうか。
前述の水曜スペシャルの調査で、穴の中からは動物のものと思われる骨片が数百、そして不明の骨が三本発掘されました。
番組ではこの三本は人骨である可能性を示唆して終えたようです。
テレビで創作しているので、バンバ穴には既に人骨が残っている可能性は低いと思っても良いのかもしれません。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
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