美作市長選 萩原氏が4選出馬表明 22年3月13日投票(https://www.sanyonews.jp/article/1205854?rct=area_sakusyu)
任期満了に伴う美作市長選(2021年3月6日告示、同13日投票)に、現職の萩原誠司氏(65)が無所属で立候補する意向を表明した。
市長選にはこれまで、無所属新人で元三重大副学長の後藤基氏(69)が出馬表明している。
美作市の市長選、投票実施へ
美作市の市長選の話題です。
先に新人が出馬表明をしていましたが、続いて現職の萩原さんも出馬です。
これで投票が実施されることになります。
市長選でも人口が少ない市では無投票が多いので、これは良いことだと思います。
しかし美作市の市長選は2020年に続いての実施となります。
市長と市議会の対立
前回の市長選は萩原市長と市議会の対立によるものでした。
美作市の議会は親市長派と反市長派が拮抗した状況にあります。
そんな中で親市長派の議員が亡くなった為に均衡が崩れてしまい、萩原さんの提出した教育長の人事案件を議会が否決される事態が発生しました。
そこで補欠1名で市議の補欠選挙を行うため、そして市民に信を問うために出直し市長選が実施されました。
この時の市長選には反市長派から対立候補が出ています。
結果は7,729 票と7,115 票という僅差で萩原さんが当選しました。
ちょうど新型コロナウィルスの流行で社会が不安定になっていた時期の選挙には、市民からも疑問を呈する言葉が聞かれました。
本来であれば1年半前に当選したばかりの現職市長ですが、今回の選挙も決して盤石とは言えなさそうです。
二人の候補者について
まず現職の萩原さん。
この方は過去に岡山市長も務めているので、ニュースなどで見知っている方も多いかも知れません。
2期目の途中で衆議院議員に転身。2期目を目指した選挙で落選後。参議院議員での返り咲きを目指すも叶わず、その後に美作市の市長に就任しました。
観光などにもきちと力を入れて無難な市政運営をしている印象ですが、やはり懸念事項は市議会との対立でしょうか。
一方の後藤さんは三重大学の教授を務めていた人物で、美作市出身です。
公約としては農林業や商工業など、異業種間の連携による地域活性化です。
現市長の市政運営に苦言を呈しているのは、もしかすると先の市議会との対立などにつなげて口撃する為の布石かも知れません。
市民としても状況が改善するなら新市長へという期待も少なからずあるでしょう。
そしてもう一つ大きな点としては、先日「美作インター西南沿い」と決まった美作市役所の建物の建て替えについてです。
現在の建物の老朽化に伴う建て替えには賛同しつつも、「事業費や財源については、慎重に検討する必要がある」という発言から、計画の内容や2024年度という時期の変更が念頭にあるのかも知れません。
気になる点としては「経営感覚のある行財政運営を進めたい」という出馬表明時の発言に対し、三重大学の退任時には「本学広報と経営の任を仰せ付かりながら、道半ばで定年・退職となりました。」という発言もあり、その手腕に対して疑問符が残るような部分もあります。
反市長派が後藤さんにつくのであれば、今回も接戦が予想されます。
注目の選挙ですね。