サイトに質問が来ていたので、Google adsenseの最適化の機能である「ブロックコントロール」のテストの方法についてご紹介します。
これは効果の出ていない広告や、サイトに表示したくない広告をブロックする為のテストです。
前者は収益のために、後者は例えば子供や女性向けのサイトで過激な肌の露出などを伴う広告を消したい、政治的なメッセージを含む広告を表示したくない…そういった目的で行います。
前者の収益アップの為のブロックコントロールを中心に、ブロックする広告の選定について解説します。
低収益な広告を探す
まずブロックしたい…、今回は効果が出ていない低収益な広告を探します。
Google adsenseのサイトの左側のメニューから「ブロックのコントロール」を選択します。
尚、このコンテンツには長らく解消されていないバグが存在し、PC用ブラウザでGoogle Chrome以外からアクセスすると「ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。現在、お客様からのリクエストを処理することができません。」というメッセージが表示されて開くことが出来ません。
Google Chromeで開くか、スマホならChrome以外のブラウザでも表示可能です。
ブロックのコントロールをクリックすると、次は「すべてのサイト」をクリックします。
上のような画面が表示されるので、ここで「デリケートなカテゴリ」か「一般カテゴリ」を選びます。
前者は出会い系、宗教、金融商品、セックス…など、サイトの趣旨によって表示を控えたいような内容の広告が含まれます。
サイトの広告をできるだけクリーン、健全にしたい場合はこのデリケートなカテゴリを優先的にチェックしましょう。
今回は収益面をメインで解説するので、両方から効果が出ていない広告を探します。
どちらかのカテゴリを選ぶと、このような画面が出てきます。
一番左が広告のカテゴリー。次がサイトに表示されている割合、そしてその次が収益の割合です。
ここで表示されている割に収益の割合が低い広告をブロックします。
私のサイトではニュース、書籍、出版物のカテゴリーが12.4%も表示されているの対し、収益は6.6%しか出ていません。
一般カテゴリーには更にサブカテゴリーがあるので、そちらも見てみましょう。
このような感じです。
先と同じ用に左右の数字を比較してみると、書籍、文学のカテゴリが10.1%の表示に対して収益は4.4%です。
これだけをブロックしても良いのですが、他のカテゴリーを見ても概ね低調です。
なので今回はニュース、書籍、出版物のカテゴリー全体をブロックするテストを行います。
おおよその目安としては表示割合に対して収益が半分以下の数字になっているカテゴリーを試すのが良いでしょう。
ブロックコントロールのテストを実施する
ではこのカテゴリーをメモしておいて、実際にテストを実施します。
テストなしでもブロックすることは可能なので、収益の増減に関わらず特定のカテゴリの内容を表示したくないというような目的がある場合はテストは不要です。
Google adsenseのサイトの左側のメニューから「最適化」をクリック、続いて「テスト」をクリックします。
このページで新しいテストの作成、過去のテストの確認が出来ます。
ページ左上のあたりに「新しいテスト」のアイコンがあるので、コレをクリック。
「ブロックのコントロール」と「自動広告」の2つのメニューが出てくるので、今回は「ブロックのコントロール」の方を選択します。
すると下のようなフォームが出て来ます。
テスト名は自動入力されますが、何をテストしたのか判りやすくする為に適当にカテゴリー名を追加しておきましょう。
今回はニュース、書籍、出版物のカテゴリーなので、自動入力される「ブロック コントロールのテスト」の後ろにニュースと加えました。
テストの設定はブロックしたい広告のカテゴリーの選択です。
先に見たデリケートなカテゴリと一般広告です。今回選択するのは一般広告なのでそちらを選択。
すると一般広告の中からブロックしたいカテゴリを選びます。
今回はニュース、書籍、出版物のカテゴリー全体をブロックするテストを実施しますが、サブカテゴリーのみのテストも実施可能です。それぞれのサイトの状況に合わせて実施しましょう。
複数のカテゴリーでテストすることも可能ですが、どのカテゴリーがテストで効果があったのか分かりづらくなるので、個人的には1つずつテストすることをお勧めします。
「自動的に優位なパターンを選択しますか?」というチェックは初期状態はONです。これを選択しているとテストが終了した時点で収益が高いと見込まれる方が選択されます。
「作成」ボタンを押すとテスト開始です。
テスト結果を見てみよう
テストが実施されると50%ずつの割合で今までの状態と、選択したカテゴリーをブロックした広告が表示されるようになります。
テスト期間中はテストのページに下のように表示されます。
一番上の掲載中がテスト中、下は過去のテストの結果です。
「パターンを適用済み」はテストした際にブロックした方が収益が上がる場合、「オリジナルを選択済み」はブロックしないほうが収益が上がる場合の表示です。
テストの開始時は残り日数が90日前後と表示されます。
しかし私のサイトだと概ね4,000回~10,000回ほど表示されるとテストが完了するので、概ね24時間以内にテストは終了します。サイトのPVとテストによるブロックの有無による効果の差が僅差かどうかで期間は変わります。
テストが完了すると上のような表示が出てきます。
今回のテスト結果はニュース、書籍、出版物のカテゴリの広告を表示させないほうが、私のサイトの収益が上がるという結果が出ました。
月間の推定収益額は+4,660円と見込まれました。ブロックのコントロールで確認した割合からすると、思ったほど収益はプラスになりませんでした。
この結果を見て「月に4,660円しか変わらないなら、この広告を表示してもいいかな…」と判断する場合は、先に見たブロックのコントロールの画面からブロックを解除する事も出来ます。
この繰り返しで徐々にサイトに合った広告を絞っていきます。
尚、一般カテゴリーをブロックするとadsenseから警告が出てきますが、これはテスト結果優先で構いません。
一通りテストし終わったら、今度は逆にブロックしたカテゴリーを再表示するテストもしましょう。
人の趣向は変わります。私のサイトはずっと減量のカテゴリーを非表示にしてきましたが、最近になって実施したテストで減量を表示した方が収益が上がる事が分かりました。
新型コロナウィルスの流行で屋内にいることが多くなり、コロナ太りと揶揄されるように太ってしまった人が増えたのです。それに伴い減量に関する関心が高まっていたのですね。
基本はこの繰り返しを続けていけばいいでしょう。
では参考になれば幸いです。