少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
自殺名所に漂う女の霊魂(宮城県)
宮城県仙台市の青葉区内と太白区長町との境界に架かる八木山橋についてのエピソードです。
自殺の名所は心霊スポットでは定番ですが、意外にもこの本ではこれが初めてです。
夜にカップルでドライブをしていると、八木山橋の真ん中で女性がうずくまっているのが見えます。
危ないと思いクラクションを鳴らすと女性が顔を上げましたが、その顔は半分崩れたような不気味なものでした。そして立ち上がるとスーッと消えてしまいました。
八木山橋は自殺の名所で、心霊写真なども撮れるそうです。
ちょっと気になって調べてみたのですが、検索すると確かに自殺の名所や心霊スポットに関する記事が出てきます。
そしてグーグルのストリートビューを開いてみると…。
あ、完全に自殺防止の柵ですね。これはガチなやつです。
百二十年も続く怨念(新潟県)
新潟県礎町の大円寺で怪現象が多発したという怪談です。
実はこの怪現象の原因は特定されていました。
120年前に住職を務めていた観海上人の怨念だというのです。
ある時、上人は即仏身になる事を願いました。
少し長くなりますが、即仏身について解説します。
多少のグロテクスな表現を含むので読みたくない人、またご存知の人は太字の部分は飛ばして下さい。
即仏身は生きながら地中に入り、仏になる事を言います。
まず過酷な修行で体中の脂肪と水分を出来るだけ落とした状態で地中に入ります。
仏教の思想に沿うと厳密には死なずに仏になるのですが、生物学的にはそのまま地中で死を迎えます。
そしてしばらく経ってから地中から体を取り出した時に、肉体が腐敗せずに残っていると即仏身になったものとされます。
その状態をミイラに例える事が多いですが、厳密には死後に内蔵を抜き取るミイラと、生前に水分や脂肪を落とす点で即仏身とは異なります。
さて即仏神になる為に地中に入った観海上人ですが、体を7年後に引き出すように頼んでいたのに掘り出されることは有りませんでした。
その事を恨んだ上人が怪現象を引き起こしていると考えられたのです。
そして観海上人の怨念は驚くべき形で晴らされます。
テレビ朝日の「水曜スペシャル」というテレビ番組内で発掘作業が行われたのです。
そして地下3メートルの場所に白骨死体が見つかりました。
観海上人は残念ながら即仏身にはなれなかったのか、それとも120年も地下に置かれた為にミイラ化した肉体が耐えきれずに白骨化したのか…。
仏のみぞ知る、といったところでしょうか。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
宮城県と新潟県からは1件ずつしかスポットの紹介がありませんでしたが、どちらもなかなか強烈でした。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。
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