久し振りに美咲町の柵原ふれあい鉱山公園の柵原鉱山資料館に行ってきました。
公園に来るの自体は久し振りではないのですが、前回はお休みの日でした。
立派な建物です。
町の主要産業が途絶えた後、観光産業に活路を見出そうとしたのでしょうか。
同様の経緯で観光地化した場所に、県内では高梁市の吹屋ふるさと村があります。(関連リンク:吹屋ふるさと村)
柵原は吹屋ほどの成功は収められていないようですが、保存されている車両などを活用した町おこしは町に新たな賑わいをもたらしています。
閑話休題。
柵原鉱山資料館には鉱山が現役だった時代の様々な資料が展示されていますが、一番はこれでしょう。
鉱山で栄えていた時代の柵原の鉱山町が再現されているのです。
これだけの展示があって、館内は撮影可です。
町で再現されているのは見た目だけではありません。
バー以外のお店も再現されています。
まずは自転車屋さん。
お店の中に入ると自転車の修理の為にお店を訪れた人と店主の会話が流れ出します。
ちょうど原動機付自転車が出始めていた時代らしく、購入を検討するような会話です。
恐らく景気のいい時代だったのでしょう、高いと言いつつ購入を前向きに検討しています。
続いてはホルモン焼きのお店。
こちらも店内に入ると音声が流れ出します。
仕事終わりの楽しい時間といった内容です。
ちなみにメニューも。
わりとシンプルですね。
飲み屋でラムネが出てるのがちょっと意外な感じです。
この時代のノンアルコールのメニューの定番だったのでしょうか。
そしてバー、GINZA。
このお店だけは内部は再現されていません。
入り口だけです。
でも作りは手が込んでいますね。
倉敷市の水島に行くと、営業はしていませんがこういう感じの飲み屋の建物が残っています。
リンク:【廃スナック】倉敷市・水島の飲み屋街は静まり返っていた…!
そして続いては一般の家庭です。
居間と台所が再現されています。
今のテレビは若乃花の取り組みが見られます。
そして食事の準備をすすめる家族の話し声が流れてきます。
受付の方に聞いた話だと、鉱山は三交代制になっていたので残業などはなかったそうです。
なので日勤の日だとお父さんも夕方五時には帰宅していて、家族揃って食事していたそうです。
ところでこの家に入って流れる音声の冒頭にサイレンの音があります。
これは鉱山で発破をする前に流れていたのを再現しているそうです。
前述の通り三交代だったので鉱山は24時間運転しており、家族団らんの時間帯にもサイレンが聞こえることがあったそうです。
そして最後は供給所、いわゆる売店ですね。
ここは率直に凄い!の一言です。
昔のお店や家は再現の使用がありますが、よくぞ古いパッケージやポスターをここまで揃えたものです。
お菓子や缶詰、カルピスなどの昔のパッケージが揃っています。
品揃えも当時を再現しているのかは判りませんが、鉱山の近くの辺鄙な場所での暮らしとは言えど、人々が買い物で不足を感じたりすることはなかったのではないでしょうか。
それだけ多くの人々が鉱山で働いていたということなのでしょう。
こうした歴史については動画のコンテンツも用意されています。
どうです?
ここでも昔の映画館が再現されています。
これだけ楽しめて520円!(※2021年6月時点)
柵原鉱山資料館、ぜひ行きましょうよ!
One thought on “【昭和の風景】柵原ふれあい鉱山公園で昭和の繁華街を見てきたよ!”