船上劇場「STU48号」購入、岡山県玉野市が断念 維持費が高額、市長「毎年数億円かかる試算。交渉を打ち切った」(https://news.yahoo.co.jp/articles/db70025aec159e679ca3b20f9516ced18d647fe6)
2021年6月18日の定例玉野市議会の一般質問でアイドルグループ・STU48の船上劇場「STU48号」の購入についての回答が行われました。
黒田晋市長は交渉があった事を伝えるとともに、維持費が高額なために断念した事を公表しました。
検討したのかよ!と思わず唸ってしまいました。
この件は2020年に市議会議員の渚洋一さんが提案しました。
2021年3月に老朽化のために廃止が決まっていた市民会館に代わる施設として、STU48が劇場として用いていたSTU48号を挙げたのです。
ちょうどSTU48号の売却の話が出ていた為に、ネット上では特に船に愛着のあるSTU48ファンの間から期待の声が聞こえていました。
個人的には面白いとは思います。
船を所有することで、玉野市は全国的な人気を誇るSTU48ファンの聖地にもなるでしょうし、もしかすると全国ツアーなどの定期的な公演が期待できるかもしれません。
しかし玉野市は公共施設の老朽化が重なり、市民会館を建て替える為の予算の目処も立たない状況です。
更に船の購入に予算を取られてしまうのでは、本当に玉野市に二度と市民会館が出来なくなってしまいます。
市長が理由としてあげたのはお金の問題です。
港に係留して運用する場合、メンテナンスや定期検査費、船員の賃金等が「毎年数億円かかる」そうです。
コロナ禍の影響があるとは言え、STU48自体も手放すのが早いなと思っていたら…、恐らくあちらも維持費の問題なのでしょう。
次回の選挙への不出馬を表明したこともあり、総決算として答えを出したというところでしょうか。
市民会館の建物の取り壊し工事の真っ最中のタイミングで、そんな話題が聞けるとは思いませんでした。
前述の通りSTU48のファンの方からは非常に評価の高い案でしたが、市内では概ね支持されていない印象でした。
まぁ…、面白いものの余り現実的ではなかったというところでしょう。