みこ神とは?
岡山県の北部、美作地方の中でもやや北に位置する地域にみこ神という神への信仰があります。
通常は家の納戸に祀ります。
このみこ神には面白い性質があり、祀られた家から嫁にいく娘が居ると、その娘についていきます。
そしてこのみこ神を連れている女性には、その証明として生まれた子供にみこ神がさと呼ばれる青い膿を伴う出来ものが現れるのだそうです。
その正体は…
このみ神がさという現象が何なのかは、実は現代医学によって突き止められています。
実はこれは神秘的な現象ではなく、ストロフルスという症状です。
虫さされに対して起こるアレルギー反応と考えられています。
私はこれはみこ神が女性と共に移動するということの答えのように思います。
子供の体質は男性よりも女性の体質の影響を受けやすいそうです。
つまりみこ神が女性についていく、子供に症状が現れるというのは、母親のアレルギー体質が遺伝しているということは野ではないでしょうか。
当時の人々はみこ神さまを病気とも捉えていなかったわけですが、神秘的な(と思われる)現象を通して、男性よりも女性の体質が遺伝しやすいという事をそれとは知らずに把握していたのではないでしょうか。