母が若年性認知症に罹って、色々と困ったのが契約の解約や変更でした。
本人の許可、委任状がいると言われても、そういう病気だから本人は何も出来ない。
…という事で、今回はソフトバンクの解約について書きます。
携帯が解約できない!?
母の症状が進み、携帯電話が使用できなくなったので解約のためにショップへ行きました。
そこで求められたのが、
・本人の委任状
または、
・本人へ電話または対面して解約についてOKかどうかを確認……でした。
委任状は症状が進みすぎていて無理です。
本人に電話や対面での解約の手続きは、そもそもコミュニケーションが出来なくなった為に携帯電話を解約したいので、言うまでもなく無理です。
自分の住民票を持参して、実の息子であることを証明しても駄目でした。
この時にショップの方からは、支払いを滞納させてしまう事で強制的に解約させてしまう事を提案されました。
それも一つの方法ですが、母の名誉を考えるとそれはしたくありません。
後から債権回収業者や裁判が出てきても面倒ですし。
本社へ電話だ!
ショップでは埒が明かなくなってきたので、ソフトバンクのカスタマーサービスに連絡をとってみました。
そこで事情を説明すると、なんと「そういう病気であれば、仕方がない」という旨のことを話すではないですか。
ショップの対応とはまるで違う返答なので、その場で電話をショップの方に変わって確認をしてもらいました。
…で、本店がOKなのでショップも当然OKです。
念のために解約の書類に「病気の為に本人の受諾なしで手続きをするが、それについてショップの方の責任を問うことはしない」という一筆を書くことを求められました。それはその通りなので書かせていただいて、無事に解約完了です。
ショップ、携帯電話会社それぞれの対応するスタッフの柔軟さなどによって多少の違いはあるかもしれませんが、私のケースはこのような形で解決しました。
同じような事例でお悩みの場合は試してみる価値はあるかもしれません。
今回は病気なので、話がまとまらなければ診断書を出す事も可能でした。
しかしこれが病気ではなく、歳を重ねたことによる痴呆などになると、その証明も難しくなります。
お金が関わってくる契約などについては、なるべく頭がはっきりしている内に徐々にでも進めていくのが良いと思います。
尚、この記事の内容がショップの方が頭が固くて困ったと読めるかもしれません。
しかし第三者が人の携帯電話の契約に勝手に手を出せないように、きちんとした対応をして下さっているという事でもあると思います。決してショップの方の対応を批判するような事はありませんように。