倉敷市のサイトを見ていると、こんな文言を見つけました。

リンクフリー…!!
これは若い人は分からないかもしれませんね。
2000年前後のインターネット普及期、つまり世に様々なWEBサイトが出回るようになった頃は、サイトへのリンクは断りを入れてから行うというマナーがありました。

A「リンクしても良いですか?」
B「いいですよ。でもトップページにしてね。出来たら教えて」
A「はい。ご確認くださいな」

…という事前、事後のやり取りが存在したのです。
このやり取りは正直面倒なので、事前報告は不要としたのがリンクフリーです。ブログなど手軽なネット上の書き込みツールが出てくると、自然とこういうマナーは崩壊していちいち言わずに自由にやるものという現在の感覚が広まってくるようになりました。
なので令和の時代にリンクフリーという言葉を、更新され続けている最新のサイトで見かけるのは驚きでした。

市町村では今でも使用されているのか…?と思い、調べてみました。
すると我が故郷の玉野市にも存在していました。

バナーつき(笑)
各種バナーを使ってリンク集に加えてもらうというのも昔のやり方ですね。
現在はWEBサイトのリンク集のような形式のページが無いパターンが多いので、こういうバナーも見なくなりましたね。
ちなみに直リン禁止、ダウンロードして使わないと重大なマナー違反です。

確認できた中ではもう一つ、瀬戸内市もリンクフリーを用いていました。

瀬戸内市はリンクの貼り方の規定に関しても昔ながらの説明を行っています。
今では当たり前に行われていますが、記事へのリンクというのはマナー的にあまりよろしくないとされていました。
サイトはトップページを見て貰って、色々な記事を読んでもらうというのが大事なので、トップページにしてもらうというのが当時多く見られたルールです。

瀬戸内市の場合はサイトの構成変更が理由になっています。これは市町村のサイトではよく見られる現象です。
制度の変更、廃止などでページが無くなったり変更になる事が多い為です。

以上がリンクフリーという言葉が確認できた市ですが、それ以外にもこんな場合がありました。
総社市のサイトより。

「フリー」という表現を使うのは、リンクフリーという表現ありきでの事だと思います。
通常の日本語での会話、文章で「フリーです」とは言いませんよね。

そしてこれらのワードが無くても特徴的なのは事後の報告を求める市町村サイトがある事です。
これもリンクは断りを入れてから行うという習慣があった頃の名残と言えそうです。

時代遅れと言えばそうなのかもしれませんが、市町村のサイトなのでリンク規定を緩めるという選択は取りづらいのだと思います。
なのでずっとリンクフリーや、その習慣に伴う報告などの記載がサイトに掲載され続けているのでしょう。リンクフリーがいつまで残り続けるのか、楽しみに見て行こうと思います。




こちらもお勧め  【倉敷市】下電ホテルは台湾系企業傘下のFJD株式会社へ事業譲渡