久し振りに玉野市のJR八浜駅を訪れました。
と言っても、何年か前に人を迎えに行った事があるだけで、最寄り駅ではないので客として利用した事はありません。
駅舎はこんな感じです。
こうして写真で見ると何やら「~~」といったデザインの駅舎のように見えるかもしれませんが、その部分は「さくらのさく郷」という福祉施設の建物で、八浜駅なのは手前側の簡易的な待合所のみです。
1910年の宇野線開通時からの駅で、1970年に無人化されるまではこの位置に駅舎があったそうです。当時の駅舎は無人化以降に解体されています。
当時は漁業が中心で、八浜地区や波知地区が八浜町の中心部でしたが、駅が出来た事で賑わいの中心が大崎に移った…と言われていますが、個人的には分散してしまったという方が正しいのではないかと思います。現在では企業や駅で賑わう大崎、商業施設や銀行、郵便局などの公的施設で賑わう八浜、波知といった感じになっています。
これが従来の中心部である八浜地区に近いエリアに出来ていれば、八浜はもっと栄えたはず…というのは、古くから地元に暮らす方の言です。
ちなみに大崎地区は八浜町の中では新顔で、駅が出来る4年前に秀天村(現・玉野市荘内地区)から八浜町に編入してきたばかりでした。
待合室の建物はホーム側から見ると幾何学模様になっています。
2016年の瀬戸内国際芸術祭の企画の一つとして、宇野線の内の八浜駅の他に常山駅、備前田井駅、宇野駅に同様のデザインが施されました。
目がチカチカする…と、地元の評判は微妙ではありますが、瀬戸芸で直島を目指す人々にとってはアートイベントの始まりを感じさせるものになっているのでしょう。
施行から8年が経過して、当初と比べると白がくすんできたので目に優しい感じになってきた気がします。
ホームは宇野線には珍しい複線です。
上りと下りで分けられています。
この近くに岡山県立玉野光南高校があり、通学の際の最寄り駅になっています。
なので玉野市の駅としては宇野駅に次ぐ乗車人数を誇ります。駅舎前にカップヌードルやお菓子などを含む自販機コーナーがあったり、無人駅とは言え設備面が充実しているのもその影響でしょう。
撮影場所は駅舎内の跨線橋です。
周りは昔ながらの住宅街が広がりますが、真新しい家も散見されます。
駅に近い場所で一戸建てという選択肢で探すなら、八浜駅はなかなか好条件の場所です。商業施設に行くのに車が無いと難しいのが難点ですが、移住先を検討中の方はいかがでしょう。