かつて玉野市~岡山市にかけて広がる児島湾の一部を締め切り、淡水化する大事業が行われました。
そうして誕生したのが現在の児島湖です。

今日は児島湾と児島湖を隔てる締切堤防を走ってきました。

岡山市南区郡側から入っていきます。
かつては有料道路でしたが、現在は無料開放されています。
ただし橋へのダメージを考慮して大型車は路線バスなど許可を得た車両以外は通行できません。

その対策として作られたのが児島湾大橋です。

動画の25秒あたりから見えてくるおしゃれな建物は管理棟で、その一階には児島湾干拓資料室が入っています。

無料で見られる代わりに電気などは全てセルフサービスです。
動画の進行方向でいうと左側が駐車場になっています。そこから道路の下をくぐれるようになっているので、道路を渡る危険を冒さずに移動できます。

締切堤防にはもう一つ興味深い話題もあります。

児島湖側に広がる広大な土地です。
今は緑道公園のように整備され、地元住民がウォーキングに使っていますが…壮大な干拓事業の中で、このような余り活用されていない土地があるのを不自然に感じた人もおられるでしょう。

この土地は鉄道を通す計画の為に準備されていました。

玉野市~岡山市の南側を結ぶ路線は宇野線があります。
しかしかつての児島湾を迂回する形で作られている為に、旧灘崎町の方から倉敷市茶屋町を通って岡山市街地に向かうルートになっています。
これを短絡して締切堤防から岡南地区を通って市街地方面へ向かい、清輝橋で岡電の路面電車と接続するという構想があったのです。こちらの方がスムーズに岡山市街地に到着できるのです。

この計画については私のサイトの玉野市電についてのコンテンツで紹介しています。
関連リンク:玉野市電の拡張計画岡山の街角から

しかしこれらの計画は実現せず、土地だけが現在のようになっているのです。
しかし玉野市民にとっても岡山市へ早く到着できるメリットがありますし、岡山市側でも鉄道の通っていない人口密集地を通ることになるので黒字化が十分に見込めそうな路線になりそうです。今からでも実現は出来ないものでしょうか…!?




こちらもお勧め  旧宇野駅のジオラマを見てきたよ!