総社市の珈琲と人で行われたマミコさんのカレンダー展にお邪魔した後、周辺を散策していると鳥居などがある場所に辿り着きました。
社殿はなく石碑のみがあります。
建物があったであろう基礎部分の名残は残されているので、建物は撤去されてしまったのでしょう。
これは跡地と呼んだ方が正しいのかもしれません。
県内各地を散策していますが、管理がなされずに倒壊している寺社も少なくありません。
人が便利な市街地寄りに移っていき、そうなると観光などの収益源がない限り、収入自体が途絶えて管理する人の手も失われます。
このように社殿は無くなってもきちんと祀り続けているだけでも、まだ恵まれているのかもしれません。
ちなみに少し離れてみるとこんな感じ。
小さな社殿があったであろう痕跡が見られます。石碑の場所が本殿ですね。
境内社であったのでしょう、小さなお社が残されています。
この現象もよく見ます。
建物が小さいためか、自重で建物が崩れないのでしょう。
神社の跡地に境内社のみが残されている風景は珍しくありません。
主従を逆転してこちらを主として祀るような形をとるわけにはいかないのでしょうか。
寺などでは院の方が主になるようなことは珍しくありませんが…。
ところでこの神社の中には遊具もあります。
塗装が落ちてしまっています。
と言っても状態は良さそうで、今でも遊んで問題ない様子です。
シーソーもあります。なんと三人乗りです。
下にタイヤの破片を置くことでショックが子供に伝わらないように工夫されています。
昔は神社の中で子供が遊べるようにしていたのでしょう。
私が子供の頃に住んでいた辺りは近年まで海で、更に造船業の隆盛に伴って開発された歴史の浅い地域です。
その影響か昔からあるような寺社自体が少なく、憩いの場になるような事もありませんでした。
よその人から寺社で集まって遊んだという話を聞くと、ちょっとうらやましい気分になったものです。