奈義町に行った際、町役場の周辺を散策していると風神社がありました。
存在自体は知っていましたが、これほど町役場に近いとは知りませんでした。
国道を渡り、奈義ファミリークリニックの駐車場の端っこに入り口があります。
津山~奈義周辺に吹く広戸風を鎮める為に、奈良の龍田神社と京都の祇園神社を勧請した神社です。風神社という名称もその事に由来するそうです。
社殿はまだ新しく、1997年に国道の拡張のために新築移転したばかりです。
広戸風は津山から勝央、奈義にかけて吹く局地風です。
鳥取県の千代川流域にあるV字型の谷に日本海からの風が集まり、那岐山系を超えていきます。
それが気象条件によっては一気に吹き下ろす事があり、これが広戸風と呼ばれる現象です。
2004年の台風の際には瞬間風速で51.8mが記録されています。
昔の人々が神に救済を求めたのも納得ですね。