各地を散策していると度々出会うのが歩道橋やバス停などに置いてある「ご自由にお取り下さい」の本です。
今まではスルーしてきましたが、何が書いてあるのか興味津々です。
ということで、笠岡を散策している時に一冊貰ってきました!
こちらです。
開封済みですがビニールの袋にシーラーがしてあるので屋外においてあっても中身はきれいな状態です。
タイトルは「生命之光」というそうです。
続いて目次。
目次で分かるように、この冊子はキリスト教の団体が作成しています。
なので内容的にはキリスト教と寄り添った生活のあり方、そして詩篇の解釈が中心になっています。
ロシア軍によるウクライナ侵攻についての私見、「怒りをコントロールするには」の二編は聖書などの考え方に影響されている部分もありますが、余り宗教色はありません。
童話に至っては皆無と言っていいでしょう。
さてこの「生命之光」。
作っているのはキリストの幕屋という団体です。
宗教法人であり、法人としての名称は「キリスト聖書塾」というそうです。
目次に創刊者として名前が挙げられている手島郁郎さんが1948年に立教した、日本発祥のキリスト教系の新宗教です。
巻末に掲載されている「私たちの信条」には団体としての考えが掲載されています。
無教会主義で旧約聖書の解釈を重視しているようです。
しかしその一方で「日本の他の諸宗教を愛し」というフレーズがあるように、日本の固有の宗教を受け入れるのに寛容な一面があるのも特徴です。
内容については自らの教義を押し付ける感じはなく、ごく普通のキリスト教系の読み物といった感じです。
冊子はあくまでもキリスト教の布教であって、自分たちをアピールするための場とは考えていないのかも知れませんね。
強いて言えば読む前に少し期待していたような、過激な他宗教批判や強引な勧誘のような内容が含まれておらず、ちょっと残念だったかも知れません…(笑)