少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

死神にみこまれた恐怖地域(東京都)

非常に具体的な地区が指定されている怪談です。
住所は東京都北区神谷町2の30~32です。

神谷公園へ通じる50mくらいの路地、道幅約4mくらいの道を境にした両側の家というのが条件です。
神谷公園は神谷体育館に隣接して設置されていた公園です。

場所の条件としては上の場所が合致します。後述する連続して亡くなった方の中に、ストリートビューに写っているお店のご親族の方もおられるので場所は間違いないようです。

この通りにある家で1年に10軒の内から7件もの葬式が出たというのです。
これはおかしいと住民らが考え、出た結論が神谷公園の歴史です。
公園は戦時中に空襲で無くなった方を仮で埋葬した場所にあり、戦時中から5年程度そこに遺骨が埋められていたのです。
それが本埋葬した後は特に祀ったりもしていなかったので、これが良くなかったのではないかと考えられました。
そこで慰霊碑を建てて祀りました。

慰霊碑は公園が廃止になるまで残っていました。現在の様子はちょっと調べられませんでした。
公園時代の慰霊碑をフィーチャーしているブログ記事があったのでご紹介します。

記事中の写真では慰霊碑が建てられたのは昭和50年(1975年)で、この本の発刊時期とも合います。
人が急に連続して亡くなった事に畏怖の念を抱いて建立したのは事実のようです。

この一連の出来事は現在でもネット上ですぐに情報が出てきます。「神谷公園連続変死事件」と名付けているサイトも有りました。
ただし一連の亡くなった7人の内、4人は老衰です。
もちろん老衰だから連続して亡くなるのが不思議ではないという事は決してありません。
老衰死以外では32歳が交通事故死、30歳が登山中の滑落死、22歳が交通事故死です。最後の22歳の人は著者によると自殺と言われているそうです。

続くのは確かに不穏でなにかあるのではないかと疑う気持ちもわかります。
しかし心霊現象で間違いないかと言われれば、「偶然」という言葉が入り込む余地もあるような気もしました。

この後の数の調整があるので、今回は1件のみです。
また徐々に追加していきましょう。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。




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