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発展は必要、だが悔いを残すな ― 1960年代の開発資料に残るもう一つの声―1963年の書き込みより

読むのにかかる時間:53 秒ぐらい

以前におかやま同郷という冊子に書き込まれていた文言を紹介したことがあります。
その時の内容は農業県から工業県へとシフトする岡山県政に対する疑問符で、なかなか鋭い視点だと興味深く読んだものです。

実は同じ冊子の中に、もう一つ書き込みがあったのを見つけました。
こちらは写真の道路に沿って書いていので、先の記事の際には見落としていました。

分かるでしょうか…って、分かりますよね。
線路沿いに続く道路に「世界経済と戦ふものは前進あるのみ」と書かれています。

先の主張と若干矛盾するようにも思える内容です。
世界経済と戦う為に前進したのが、工業県への転身ではなかったのか…と。

先に紹介した書き込みでは工業県へのシフトは「百年後に悔いを残すもの」とされていますが、こちらでは前進を肯定する内容とも取れます。
ただしそのページにか書かれている「悔いが生じる」のは百年後であり、工業化について頭から否定しているわけではありません。つまり農業という岡山県の核の部分を弱くすることへの懸念を評しているのではないでしょうか。急速に進められる工業化、それに伴い県内で存在感を弱めていく農業。
恐らくこの書き込みをした人は農業を単なる産業、収入源よりも深く考えているのだと思います。いうなれば地域の土台として。

百年が経過した時に、その土台が無くなっている事への懸念というのが二つの書き込みだったのではないでしょうか。
国際的な企業でも自国での売り上げが芳しくない企業は危ういと聞いたことがあります。恐らくそれと同様に、土台がない進化は危ないという警鐘だったのでしょう。
百年後…、この書き込みが行われてからだと後33年後という事になりますが、岡山県が国際経済の中でどのような地位を築けているのか、要注目ですね。




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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。

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