イオン倉敷の喜久屋さんに行ってきたので、GIMP2.8のガイドブックを買って来ました。
こういう教則本を読むのは大好きです。
HPの写真は色合いの補正をするくらいしかしていませんが、最近何かしら手を加えてみるのもいいかなぁとか思い始めました。
そこでGIMP2.8の教則本。
『徹底活用ガイド2013』です。
この本は基本から応用までを解説したものですが、難易度としてはある程度はフォトレタッチのソフトの使用方法、用語などを理解している人向けです。
例えば作業をするにあたって、メニューがどこにあるのかや、出した機能の操作方法はザックリ説明するのですが、トーンカーブが何者であるとか、そういったことは全て端折られています。初めて使うフォトレタッチにGIMP2.8を選んで、説明書として読むというなら、別の本がお勧めです。
雑貨屋さんなんかで、売ってる小物についていそうな写真の加工の仕方が紹介されています。
ちなみに出来ることは発売時点の最新版である2.8.2以前でも余り変わらずに出来ます。
メニューの名称や位置が少し違うかもしれませんが概ねは2.6でもOKかな…。
料金のかからないソフトで、しかも容量が大きく変わるわけでもないので旧バージョンを使う理由って利用環境との相性とか限られた理由になってしまいそうですけどね(^_^;)
ところで一番読みたかったのは2.8の新機能一覧です。
まず、『シングルウィンドウモード』の追加です。
(※上の写真参照)
従来のGIMPは画像用のウィンド、ツールボックスのウィンド、レイヤーのウィンド…と、複数のウィンドを開いて作業を行いました。
2.8でも基本の表示は従来型のマルチウィンドですが、上部メニュー欄のウィンドウから、シングルウィンドウモードを選択すると、WINでよく見かける、ひとつのウィンドウに全てが収まっているモードに切り替わります。
完全に好みの範疇ですが、選択できるのは嬉しいですね。
ダイアログのドッキングも横への追加が可能になりました。(下の写真、右側参照)
ウィンドウをひとつもしくは、分けるとしても最小限に減らせるように…っていうコンセプトだったのでしょうか?
『レイヤーグループ』も新機能として追加されています。
レイヤーの数が多くなると把握だけでも大変になりますよね。
そういう場合にグループ分けができます。本書の説明の仕方である『フォルダー分け』が判りやすいでしょうか?
『ケージ変形ツール』も新機能で、選択範囲を自由に変形させる機能で、ロゴの作成などで活用できます。
機能の向上としては文字入力が画像の上で行われるようになりました。
従来型のダイアログの入力は、ちょっとやりづらかったので歓迎です。従来型へ戻すこともできます。
これ、多分取り上げて言うほど何か大きく違うわけではないのでしょうが、なぜかダイアログへ入力するのは苦手でした。
ブラシの機能も充実していて、ブラシの縦横比の変更が可能になりました。
これ、使いようによってはブラシを追加する手間が結構省ける機能です。
もうひとついいなぁと思ったのが、ブラシ機能に加えられた手ブレ補正オプション。
ドラッグで細やかに修正を加えることができます。従来は選択範囲を小さく絞ったりしながらの作業で近いことが出来た筈ですが、更に便利になりましたね。
後、よく判ってないのですがフェードアウト、グラデーションで描写をまとめて更に機能をアップさせた『動的特性オプション』も新機能です。これらの機能を使っていた方は要チェックですね。
もう一つ大きな変更があって、これを僕は余り好意的に思ってはいないのですが、保存の仕方が変わりました。
保存の基本がGIMP独自の形式であるXCFになりました。
たとえばJPEG形式のファイルを加工して、ファイルメニューから保存をしようとしても、XCF以外で保存ができません。
それをするのは『エクスポート』なんですね。
同じファイルメニューの欄に上書きエクスポート、エクスポートがあります。(左側の写真参照)
いわゆる上書き保存が前者(Jpegの加工なら、Jpegのまま保存する)、後者はいわゆる名前をつけて保存する機能で、拡張子を元々の画像の形式やXCF以外に変更する事が出来ます。
これは手間がかかるし、初心者の方は絶対に詰まると思います。
GIMPが初心者向けのソフトだとは思わないけれど、無料で使えるソフトという事で、初めてのフォトレタッチソフトに選ぶ方も多いでしょう。
それが保存さえ満足に出来なかった!なんて、悲しすぎます(^^;)
この機能こそ従来型と新型の双方が欲しかったですね。
フォトショみたいにメジャーな形式というわけでもないので、そんなにXCFでの保存を標準にする需要が高いとは謂わなかったのですが、実際のところはどうなんでしょうね。
後は実際の本を買ってみて下さいね☆
色々な加工が簡単にできるように解説されていて、とても便利な一冊です。