路面電車の新路線 想定ルートや影響を岡山市が説明 渋滞に懸念の声も(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190827-00010005-ksbv-l33)
先日、岡山市が構想を発表した路面電車の延伸計画について、2019年8月27日に通事業者や地元住民ら約20人を集めて説明が行われました。
岡山県バス協会の会長理事で、下電の代表でもある永山久人さんのコメント。
「路線を作るということは道路をつぶすという話ですから、単純明快に渋滞率が上がるってことなんですね。電車をひくこともさることながら、車をどうやって削っていくのか減らしていくのか」
最大の関心事はここですね。
路面電車は自動車と同じ道路上を走りますが、車と並走するわけではなく専用の線路が必要です。
その為、今でも車が多くて流れが良いとは言えない岡山市の市街地の道路の車線を一つ減らすという事になります。
路面電車の延伸で車線を一つ潰してもいいくらい車の量が減るのか?…というと、私は少なくとも短期的にはそれは期待できないのではないかと思います。
岡山市では7つの延伸計画を挙げましたが、その中で岡山大学や岡山赤十字病院への延伸計画は交通事情的に現時点での実現は無理であろうとコメントしています。
岡山大学方面は現状でも交通量が多いですし、岡山赤十字病院方面に関しては、歩道を潰して車線を作るでもしない限り、自動車用の車線が1車線ずつになってしまいます。
その為、以前から議論のあった環状化を先に進めていく方針のようです。
…渋滞を言い出すと、市街地での路面電車の延伸はどこも難しいという結論になってしまいそうですが。
2019年9月9日からパブリックコメントの募集も始まるので、それぞれに意見を出してみては如何でしょう。