価格もこなれたE-M1(無印)
オリンパスのミラーレス一眼カメラ、E-M1。
マイクロフォーサーズを採用したミラーレスの上級機です。
アダプタは必要になりますが以前の規格であるフォーサーズのレンズもAFでフォーサーズ機に劣らない速度で利用する事が出来ます。
後継機種のE-M1 markIIも発売されて、E-M1の中古価格もかなりこなれてきました。
なのでフォーサーズのレンズ資産を活かす為に中古の購入を考えている方もおられると思います。
しかし注意して頂きたいのが、このE-M1はよく出る厄介な持病が二つあります。
・リアのダイヤルが空転する
・シャッター幕が開かなくなる
この二点です。
リアのダイヤルが空転する
まず一つ目の持病。
E-M1は上級機だけあって、フロントとリアの二つに調整用のダイヤルが備わっています。
しかしこの内のリアダイヤルは使っていく内に空転するようになります。
全く反応しないわけではなく、反応している中に反応しない空転が混ざるようなイメージです。
修理代はOLYMPUSのサイトの目安の表だと12,000円~29,000円のカテゴリーです。
(リンク:https://cs.olympus-imaging.jp/jp/support/cs/digital/service/price01.html#em1)
ネット上で見る限り12,000円+送料が相場のようです。
ちなみに私は直さずににバッテリーグリップ・HLD-7の互換品を装着して、そのリアダイヤルを使っています。
ネット上で見ていると純正のHLD-7もダイヤルが空転するようなので、非純正品にしました。
これで滑ったら修理を考えようということで、現時点は上手くいっています。
シャッター幕が閉じたままになる
そして次の持病はシャッター幕が閉じたまま開かなくなる現象です。
ミラーレス一眼は普段はシャッター幕が開いたままで、撮影時にのみ閉じています。
上の画像がE-M1の平常時の様子です。
これが下の画像のようになります。
暗いので見づらいかと思いますが、二枚目の写真ではシャッター幕が下りたままの状態になっています。
この状態では電源を入れても真っ暗です。
これで全く何も出来なくなるのかと言うと、実は対処方法があります。
・本体の下を叩く(簡単)
・MFにしてシャッターを押す(一発では直らない事もある)
・指などで軽くシャッター幕に触れる(簡単、だけど面倒)
これらの作業でシャッター幕は戻って、再び普通どおりに撮影が可能になります。
しかし結局は再発を繰り返し、最終的に数枚の撮影の度に症状が出るようになります。
こちらはさすがに我慢できません。
一番簡単な対処法は本体の下を叩くことですが、私は前述のリアダイヤルの不調対策でバッテリーグリップを装着している為に強めに叩かないと反応しません。これは本体にも良くないし、手も痛い。
という事で修理に出しました。
その見積もりがこちら。
公式サイトより修理の手続きを進めました。
日通がカメラ本体をきちんとした箱を用意して回収に来てくれるピックアップのサービスを利用して、部品代と工賃の合計です。
値引きが入っているのは製品登録時に行っていた無料会員の入会によるもので、まだ入っていない人でも修理時にメールアドレスだけで登録可能です。
ちなみに支払いは修理完了後の代金引換です。
これが発生すると考えたら…?
現時点(2018年11月)でamazonのE-M1の中古価格は概ね4万円台くらいです。
状態がいいものでも6万円もあれば充分に購入できるようです。
しかしここに先ほどのリアダイヤルとシャッター幕の故障が起こると仮定して、修理費と送料でざっくり30,000円くらいかかるとすると…?
7万円~9万円くらいだと思って購入した方がいいのでしょう。
もちろん中古品が既に修理済みで充分に使える場合もあるでしょうし、そうでなくても使っている人全てに発生するとは限りませんが、そういう持病があるという事を知ってから購入して欲しいなと思います。
発売からはずいぶんと経ちましたが、スペックの高さから今でもなかなか頑張ってくれる優秀なカメラです。