かつて倉敷市児島地域を運行していた下津井電鉄線。
廃線跡としてはサイクリングロードとして人気の「風の道」がよく知られています。
風の道は下津井電鉄線の児島駅以降の線路跡で、同路線の歴史にはそこから茶屋町駅までが存在していました。
道路事情が良くなったことからバス路線が人気を集めるようになり、その部分は1972年に廃止になりました。
この部分は風の道には含まれませんが、実は駅の看板はここの部分にも設置されています。
ということで児島小川駅の看板です。
児島小川駅は前述の1972年の廃止区間では最も児島駅寄りに位置します。
開業は1913年で、当時の所在地の村名から「小田駅」を名乗っていました。
大字である小川が駅名になったのは児島町発足後の1931年の事です。
駅周辺の様子です。
風の道と同様に歩行者・自転車専用道路として整備されています。
こちらの方が舗装路が多く、走りやすいと思いますがサイクリング目的と見られる自転車は見当たりませんでした。
この区間からは海が見えないので人気が出づらいのかも知れません。ここから更に進めばジーンズストリートなどが人気の味野なので、走りに来ても楽しいと思います。
看板の設置は平成31年(2019年)です。
写真にもある通り児島半島が本州と陸続きになった400周年記念、そして瀬戸大橋の開通30年の記念事業として設置されました。
意外と最近だったのですね。
児島半島の陸続き化については風土記児島の「遅くとも1618年頃には児島は本州と陸続きになっていた」という記載に準じているそうです。
自転車では風の道の距離が物足りないという人も多いと思います。
1972年廃止区間については稗田駅跡の辺りから整備されています。興味がある方は走ってみてはいかがでしょう。