岡山市南区奥迫川の斜面に割く桜が近年、新しい花見スポットとして人気です。
今年は行ってみようかと思っている方もおられると思いますが、意外と桜までの道のりは険しい物です。
今回は写真付きでルートを紹介しようと思います。
駐車場
まず奥迫川の桜へ向かう為の最寄りの駐車場です。
この辺りは道幅も狭く、路駐は迷惑になるので駐車が出来るのはここ一択と考えた方が良いでしょう。
距離的には支所周辺から歩いてこれない事は無いと思いますが、それぞれの足と相談して下さい。
順路・装備について
順路は二つあります。
1つは駐車場からすぐの場所に整備されている道で、もう一つは「ゆるやか桜道」という傾斜がやや抑えられたルートです。
しかしどちらも未舗装で地面が良く滑る山道です。
奥迫川の桜を見る為に登山が出来る服装が求められます。
・グリップのしっかりしたシューズ
・手袋(斜面を登る時に縄を掴むので、汚れて良い物)
・虫よけ
・汗拭き用のタオル
この辺りの装備は必須です。
もし登山用のストックがあればかなり楽です。
手に持つ必要があるバッグ類はNGです。荷物を持ち歩きたいならボディバッグやリュックサックで手を自由に使えるようにしましょう。
特に手袋は軍手のような一回だけで処分しても良いようなものを買っておきましょう。
駐車場の辺りから順路の案内があります。
ゆるやか桜道は少し離れているので後述します。
尚、看板にもある通りトイレはありません。男女ともにルートを外れてこっそりするような場所もないので、事前に出し切っておきましょう。
順路1の道
こちらが普通の登山道の入り口です。
観光気分で来ると傾斜がかなりきつい事に驚く事でしょう。
後で詳しく紹介する「ゆるやか桜道」の方が傾斜は緩やかですが、こちらの方が階段が整備されていて、雨の跡などのぬかるんだ状態の時は寧ろ上がりやすいかも知れません。
頂上付近で傾斜がかなりきつくなり、木に掛けられているロープを伝いながら上がっていく事になります。
写真では判りづらいですが、この日は数時間前に雨が降ったばかりでメチャクチャ滑りました。
恐らく雨の後以外でも相当に滑るので、ロープをしっかり握りましょう。
頂上付近はこのような状態です。
桜の時期には訪れる人が多くなるので、もう少し歩き易い状態になっていると思います。
この辺りはロープを掴んである事は出来ないので、景色に気を取られないようにご注意ください。
道はこのような感じで続いていくので、桜をかなり近い位置で見学できます。
今回の取材時にはまだ咲いていませんが、枝がほのかに桜色に染まっていて思いのほか綺麗でした。
今年も素晴らしい桜が期待できそうです。
ゆるやか桜道
続いては「ゆるやか桜道」を紹介します。
今回は普通の順路で上がり、ゆるやか桜道で下るというルートになったので写真が下り坂になります。ご了承ください。
実際に花見に行った人の話では、登りは普通の順路通りに、帰り道にゆるやか桜道を使うパターンが多いようです。
先に紹介した順路とはY字路のようになって、下の看板があります。
これを看板が指す方向に進むのがゆるやか桜道で、右側が先ほどの道です。
一旦麓の方から道を紹介します。
まず入り口はここ。
最初に紹介した駐車場は左側にあります。
ストリートビューで貼り付けているので、位置関係が分かりづらい場合は動かしてみてください。
登山道の入り口にはこのような看板があるので、それに従って進みましょう。
確かに傾斜は緩いのですが、先に紹介した順路と比べると道の整備が余りされていません。
階段になっているあちらに対して、こちらは普通の山道にところどころキャタピラのような物が埋め込まれているだけです。
前述の通りこの日は雨の後だったので地面がぬかるんでおり、靴の裏が泥が付着している状態だとこのキャタピラは逆に滑って危ないほどです。
使用するなら晴れている日です。尚、こちらを通る場合でも頂上付近でロープを掴んで上がる道があるので、手袋はお忘れなく。
感想
奥迫川の桜は見ごたえたっぷりですが、道についてはSNS映えを狙って気軽に…という場所ではないなぁというのが正直な感想です。
所要時間は短いものの、意外としっかり登山なんですよね。
デートなどには不向きだと思います。
ということで、しっかり装備を整えて楽しんできてくださいね。