玉野市の尾坂トンネルを歩いてきました。
八浜周辺の山を散策するのに駐車場が確保できた場所が遠くなってしまい、トンネルを歩かざるを得ませんでした。
玉野市田井の方からトンネルに入っていきます。
全国のトンネルの情報を掲載するTunnel Web様によると全長は1,088m。
高速道路や鉄道を除くと、県内でも長い方のトンネルです。
昔は心霊スポット的な噂があるようなトンネルでした。
学生時代に自転車で通過したことがありますが、ある程度進むと外からの光も届かなくなります。自転車のライトではすぐ先の路面しか確認できないような状況でした。
しかしライトがLEDに交換されると雰囲気は一変。
ご覧の通りトンネル内はめちゃくちゃ明るいです。
地元でその手の噂を口にする人はもういなくなりました。
余談ですが、その手の噂でトンネルの出入り口について「玉野市側」と「岡山市側」という表現が用いられます。しかしトンネルは南側も北側もどちらも玉野市です。
南側が田井、北側が八浜町八浜です。強いて言えば八浜方面が岡山市に向きですが、市の境はトンネルから約5kmも先です。
このトンネルには心霊の噂の他に、田井側から通るのと八浜側から通るのとで距離が変わるという噂もありました。
この噂はオカルトブームの際に各地で発生していたようですが、トンネルにあるカーブの形状や位置に起因して起こる心理的な現象なのだとか。
私がこのトンネルを往復してみた感じでは、田井側から来た方が長く感じました。
八浜側の出口の近くでカーブになっており、出口が見えないまま歩く距離が長いから…でしょうか。
八浜側から入るとすぐにカーブがあって、そこを抜けるとずっと田井側の出口が見えるので、気持ちの上で早いような気がしました。これが真相でしょうか。
という事で八浜側から出ました。
感想はとにかくうるさい(笑) 。 自動車で走っているとあまり気になりませんが、自動車の走るロードノイズがトンネル内で常に響き続けていて、ずっと車がそばを走っているような感覚に陥りました。
この先の左側は人が住んでいる集落です。
そして右側の山の中を進むと「なめらすじ」と呼ばれる道があります。
良くない存在が通る道とされており、家を建ててはならない場所とされています。
お隣の香川や兵庫では同様の言い伝えの有る場所が縄筋と呼ばれているようなので、恐らく岡山のなめらすじはそれが訛ったものでしょう。
…という事で、用事を片付けた後は再び尾坂トンネルを通って帰りました。
車に戻って洗顔シートで顔を拭いたところ、真っ黒になりました。長いトンネルは歩く物ではありませんね。
関連リンク:尾坂トンネルの怪