岡山市南区当新田の警察の廃車両置場に向かっている途中で、神社があるのを見つけました。
四番稲荷大明神とあります。
決して大きな社殿では有りませんが、鳥居の赤はそう遠くない時期に塗り直されたように見えますし、境内もきれいに管理されています。
神社のと同じ敷地内が当新田公会堂です。
もしナビで来る場合に地番が必要な場合は、公会堂の住所「岡山市南区当新田252−7」を入力すれば辿り着けます。
周辺の守り神などでこうした神社が設置されているケースは珍しく有りませんが、四番稲荷大明神とは珍しい名前です。縁起が悪いとされる四が使われるのは特に気になりました。
ネット検索してみると、当新田の町内会が掲載している歴史がヒットしました。
その内容をザックリ紹介します。
1892年7月に発生した豪雨で、周辺では堤が決壊して洪水が起こりました。
その時に4番樋に一つの厨子(仏像などを安置する観音開きの入れ物、仏壇など)が漂着しました。
開いてみると稲荷大明神が有り、それを松の木の下に安置してお祀りするようになり、それが現在の稲荷大明神です。
町内会の紹介文を読む限りでは当初は漂着した厨子のままで祀っていたようですが、現在の神社を観る限りでは新しいものに交換されたように見えます。
元々は神社などにあったのか、それとも信心深いどこかの家庭の持ち物だったのか。
それが現在では当新田の守り神のように祀られているのですから、ちょっとおもしろいエピソードですね。