SNSで成り済まし 無断撮影の写真とわいせつな内容投稿 岡山地裁「原告の名誉権、肖像権などを違法に侵害した」(https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fea993977832adc3c02837c4dee3e2ba7b458a)
岡山県出身の20代の女性がSNSで自身に成り済ましてわいせつな内容の投稿をされたとして、岡山地裁は高校時代の元同級生の男性に対し88万円の支払いを命じた。
男性は女性の写真でインスタグラムへ投稿、高校内の写真を添えるなどして女性が奔放で特殊な性的関心を抱いているような書き込みを行っていた。
ちょっと怖いなと思った事件です。
他人の画像を使って投稿を行う人自体は、残念ながら多くいるようです。
理由は様々で異性をからかう、ゲームなどで女性を装った方が有利、時には詐欺目的など。
しかし今回の件はそれとは異質です。
同級生を貶める為の投稿です。
同じ学校なので、多少のリアリティもあったでしょう。
これは悪質ですし、誰もの身近に存在する恐怖です。
友人、同僚、ご近所さん…。
その人をリアルに演じられる他人はあちこちにいるはずです。
男性側は投稿期間の短さ、使用していたニックネームが本人とは違うことを理由に同一人物と突き止められることはないと主張していたそうですが…。
これはどちらもおかしいと思います。
投稿期間の長短ではなく、例えば知人などがその投稿を見つけてしまうかどうかはタイミングの問題です。
1日でバレて女性の名誉を傷つける事もあれば、逆に10年も続けて何の問題も生じないこともあるでしょう。
更にニックネームについては、SNSで本名以外を使うのはごく普通の事なので、全く無意味な反論です。
損害賠償額を引き下げるための苦し紛れの言い訳としか思えません。
女性側は求めた440万円に対して88万円という金額になったことに対して、「主張が認められた点は良かったが、被害の大きさや深刻さに対する賠償額としては少なく感じる」とのコメントを残しています。
ずっと何処かに投稿を見た人がいるのではないかと思いながら暮らすという事を考えると、少なく感じるというのは分かるような気がします。