家のPCを少し前からリナックスのみにしているので、家でMS Officeがなくなりました。
ただたまに仕事を持ち帰ったりするので、Officeは使いたいですよね。
そこで使うのがLibreOfficeです。
少し前に話題になったOpenOffice.org(通称OOo)の兄弟ソフトです。
そして多くのリナックスのディストロにおいて、標準となるオフィスソフトです。
大きなポイントとしては、
・MS Officeと高い互換性(ワード、エクセルの新旧ファイルどちらも標準で開ける)
・日本語環境完備
・完全無料
・使い勝手もMS Officeとほぼ共通で乗り換えの違和感が少ない
市町村で使っているPCへの採用例もあるほどのソフトです。
■ OpenOffice.Orgとの違い
誤解を恐れずに言えば、基本的にはほぼ同じソフトです。
OpenOffice.orgがオラクル社という会社の傘下に入った際に、ソフトを開発していた人たちが、オラクル社から離れてOpenOfficeを開発する事を希望し、分離して出来たのがLibreOfficeです。
LibreOffice側は当初、OOoの名称を取り戻す交渉をしていましたが、それが実現しなかった為に二つの同じソースコードから生まれたオフィスソフトに分かれました。
現在、OpenOfficeは様々なオープンソースソフトウェアの開発に携わるアパッチソフトウェア財団に委ねられて、開発が続けられています。
LibreOfficeはOOoの開発の成果を取り込みながら開発が続けられているので、特別にこだわる機能がOOo側になければ、LibreOfficeを使うほうがいいのかな、と思います。
■ 互換性は本当に高い?
大切なのは実際に使って、高い互換性は本当なのか?ですね。
これは実際に、相当高いです。
普通のデータ入力、文章入力であればほぼ違和感なく使えます。
自宅でちょっとした入力をする程度にしかOfficeを使わないのであれば、LibreOfficeで充分に対応できます。
ただし、少しの違和感は残ります。
例えばエクセル(LibreOfficeではCalc)の操作で、セル内の改行。
MS Officeの場合は、文字入力をしながら、Alt+Entrでセル内の改行が出来ます。
しかしLibreOfficeは、文字入力をしながら、Ctrl+Enterでセル内の改行になります。
こうした違いは長く使っている方には違和感がありますが、無料で使えるし~、とか、少し気をつければいいだけだし~と割り切れる人なら、問題ないと思います。
後、もう一つ…これは、仕事で使うことを考えるのであれば、ちょっと致命的かも知れません。
マクロの互換性は低いです。
徐々に互換性は上げられているので、動けばラッキーくらいに考えておきましょう。
完全に乗り換えるのであれば、LibreOfficeで動作するようにデータを作り変える事が必要です。
これは互換性が高くても、違うソフトなので、やむをえないかなと思います。
ネット上に対応策のマニュアルなどもあるので、色々と方策はありますが、完全に同じを求めるのであれば、現状はMS Officeの買い増し、買い替えだと思います。
■ 感想
ボクは仕事でマクロを使っており、残念ながらLibreOfficeでは動きません。
しかしそれは職場で操作すればいいだけの事で、持ち帰りにする仕事のデータを選べばいいだけなので、問題なく使っています。
逆に、今まで自宅のPCにもMS Officeを入れていましたが、そんなに使う機会もありませんでしたし、自宅で使う分に関しては充分だなーと思っています。
後、社外に持ち歩くノートPCなどでも、まぁ外でマクロのファイルをいじらないように整えれば、別にLibreOfficeでも構わないのかなとも思います。
ベースになる一箇所に、きちんとMS Officeがあれば充分なのかも。
ただ、それさえもなくなるのは、ちょっと厳しいというのも現状だと思います。
完全に乗り換えるところもあるようですが、社外へデータを送ったりとか、逆にデータを貰ったりした際に、開けませんっていうのも困りますしね。