岡山市中区米田にある山本院へお参りしてきました。
山本院があるのは百間川の南側の山裾のエリアです。米田というと新興住宅地のイメージがありますが、南側は昔からの住民ばかりと思われる懐かしい感じの町並みが広がります。
山本院はその住宅地の最南端に位置します。車だと離合が怖くなりそうな細い道の先です。
これが本堂です。
敷地は広く、良く管理された庭園があったり立派なものです。
報恩大師が備前国で開いた備前四十八ヶ寺の一つです。
古い資料だと岩間寺や千号寺の名称で掲載されています。最明寺に改称されたのは13世紀ごろです。
北条時頼が来岡するのに合わせて施設の改修が行われ、その際に名称も変わった…と伝わっているようですが、時頼の廻国伝説自体が史実かどうか不明なので、単にその時期に改修が行われただけなのが後世に後付けされた可能性はあります。
元々は複数の寺が最明寺を形成していたようですが、現在はそれらは残っておらず、山本院のみになっています。
なので通常呼ばれる際には最明寺を冠さず、単に山本院と呼ばれる事が多いようです。
2本の大きな杉の木が印象的です。この杉の木には「最明寺の一本杉」と、最明寺の名前が残されています。