ある程度は予想できていたニュースで、玉野市のメルカを運営する第三セクター「玉野街づくり株式会社」が岡山県に対して中小企業高度化資金の七億円余について返済の免除を申請しました。

直近の決算がこちら。

赤字拡大の文字が踊ります。
▲の部分がマイナスになるので、かなり状況が悪い事が分かるでしょう。

メルカは玉野市の中心市街地でGMSの天満屋ハピータウンを核テナントとするショッピングモールです。
数年来、世界中に悪い影響を及ぼした新型コロナウィルスの影響が多少はあるにしても、それほ大きく影響を受けてはいないはずです。

前回のリニューアル時には目玉テナントとして西松屋、そして市立図書館が移転してきました。
しかし状況は改善しなかったようです。2023年秋にも無印良品を迎えるリニューアルが予定されていますが、その最中のニュースです。

そもそも無印良品を迎えたからと言って状況は改善するのでしょうか。
ネット上にはこんな記事がありました。

無印良品の主なターゲット層は30~40代。
前回の目玉テナントである西松屋もそうですが、高齢化が問題になっている市で子育て世代をターゲット層にしたお店を増やしても効果は限定的なのではないかと思います。
もちろん第三セクターという性格上、若者の定着の為に若向きのお店を増やすという事もあるのかもしれませんが、今はそれよりも高齢者向けビジネスで無難に稼ぐ事を検討すべきです。

この申請がどのように扱われるのかによっては、メルカの存続にも関わってくるのかもしれません。
個人的にはそれでも良いような気がします。市の中心部に流行らない商業施設を置くよりは、新たな方向性を模索したほうが建設的です。

例えば玉野市の市役所本庁舎は建て替えが決まっていますが、思い切ってメルカを廃業して移転してはどうでしょう。
商業施設の広大な駐車場なら市の職員の方も庁舎の駐車場が利用できます。そうすると市役所の職員向けに市街地のあちこちに土地を保有している岡崎共同がいくらかの土地を手放す事が予想されます。
それらの土地に家が建つのか商業施設が出来るのかは分かりませんが、駐車場にしているよりは開発が進みます。
個人的にはそれくらいの大鉈を振るう政策で良いのではないかと思います。

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