先日、久しぶりに備中松山城に登城してきました。
この時のもう一つの目的地が大松山城跡です。
こちらです。
備中松山城から徒歩で30分程度。未舗装の山道を行く事になるので車いすや足の悪い方は難しいですが、トレッキングポールなども必要ない程度の安全な道だけで行けます。
大松山城は備中松山城の周辺で最も古い時代に建造された城です。
ここから小松山へと城が拡張していき、現代見られる備中松山城が成立しました。
…とは言うものの、城跡自体には特にこれといった遺構は見られません。
木もかなり茂っており、時代とともにただの森に戻ってしまうのではないかと思うほどです。
これが観光地としての城跡の難しいところだと思います。
厳密に言えば備中松山城から大松山城までのルートの途上で堀切や井戸などの遺構はありますが、ライト層の歴史ファンを呼び込むのにはやや力不足といった印象です。実際にこの日も天守閣は観光客で賑わっていたのに対し、大松山城までの行程で人と会うことは有りませんでした。
観光地という側面で見ると簡単な物でも櫓や天守の復元、批判も少なからずあると思いますが模擬天守のような施策が必要になってくるのでしょう。
私の地元でも城跡の観光地化は何度も掲げられ、結局実現してきませんでした。
ちなみに私は多くの観光客が来て踏み荒らされてしまうよりは良いのだろうと割り切っています。